池田龍雄

池田龍雄と、語る夕べ。―現代美術の今とむかし―

美術界の半世紀を行き通した池田龍雄が、戦後から今日にいたる日本現代美術をギャラリーで語る全7回シリーズ。

これまで池田龍雄氏は、1945年以降の日本現代美術について、あらゆるところで、多くを記し、時間をかけて語ってきました。しかし、7回連続する講演で、しかも聞き手がテーマを絞るという形は、なかなか無かったのではないかと思います。ここに、これまで池田氏が語り得なかった事項の独白に対する期待と、これまで私達が読み取れなかった池田氏の思想を発見し、再認識する機会が準備されていると思います。2005年の今日だからこそ、これを耳にすることに、大きな意義があるのではないでしょうか。一回目ということで池田氏は、焼け跡の中から何故絵を描いたのか、岡本太郎たちの仲間に入ったきっかけ、1948年3月のどん底状態、当時の現状の否定、未来への意気込み、それを現在に繋げ、また未来に伝える気持ち等を語る予定だそうです。私は、1948年と2005年をリンクした、総論としての質問を用意したいと考えています。それを歴史的認識、学問的考察に限らない突発的な形で問い、これまでのトークでは聞き得なかったであろう、Gallery-58の企画でなければ在り得ない内容を目指し、池田氏が「生き字引」ではなく、それまでからこれまでを生き、それはこれからも続く、生ける一人の人間作家としての姿を引き出すことに、主眼を置きます。    宮田徹也

日時 2005年5月27日(金) 19:00〜20:45。
場所 ギャラリー58
聞き手 宮田徹也(日本近代美術思想史研究)
参加費:無料
企画 ギャラリー58

池田龍雄 略歴
1928年佐賀県生まれ。1948年多摩造形芸術専門学校(現多摩美術大学)入学。まもなく花田清輝岡本太郎らのアヴァンギャルド芸術運動に参加。以来、文学や映画など、多くのジャンルと深く交わりながら一貫して美術の前衛として今日まで活動し続ける。国内外での個展、グループ展多数。国立近代美術館、東京都美術館国立国際美術館世田谷美術館、練馬美術館などパブリックコレクション多数。著書に『芸術アヴァンギャルドの背中』(沖積舎)、『絵画の距離』(創樹社)、『夢・現・記』(現代企画室)、『蜻蛉の夢』(海鳥社)など。

ギャラリー58
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