2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

露伴、地層、航海

露伴については、他にもいろいろな思いでがある。 「五重塔」については、社会史のレポートで書いたのだった。いい読書体験だった。木目うるわしきケヤキ胴、だったか。いま「五重塔」を書棚より出す気がしない。のっそり十兵衛という名前だったと思う。 面…

塩谷賛「幸田露伴」

中公文庫。上、中、下1、下2の全四巻。 どこの古書店だったか忘れたが、ゾッキ本棚のなかに上巻と中巻だけがあり、しかも100円とかだったかと思うが、もちろん買った。 たしかその時には、露伴ブームが自分のなかで去ったあとだったので、結局まだ読ん…

CLASS SOCIETY

インドネシア関連の本を読んでいると書いた。なんのことはない。「地球の歩き方」である。旅行するとき、この手の案内書をどの程度まで読むかは微妙な問題にもなる。 現地にいって、結局、ガンガン、読む。そうすると、その情報で、お腹一杯になる。 他方、…

Asiaward Ho

ヨーロッパの合理主義と付き合った。エントロピーで返すしかなかった。たまたまインドネシアの話が転がってきた。いい機会だった。封印してきたアジアモード、満開になるか?なんて。でも、とりあえず、徐々に、アジアの方へ。自己認識の順番としては妥当な…

The Oil

なぜか知らないが、ステーキが食べたいなと思っていたら、昼に食べ、夜にも食べてしまった。むろん、というかなんというか、ひとつはステーキ弁当である。 距離を置けば、なんということはない、ランチステーキの量が足りなかっただけの話である。 それにし…

BIMO DANCE THEATER 来日公演

■「ダンスがみたい!7」参加作品「FATAMORGANA-ファタモルガナ」 〜Diantara ada dan tiada ある(有る)とない(無い)のあいだ〜インドネシア・ジョクジャカルタを拠点に、深き精神性の上に広がる自由な舞台活動を創出しているビモ・ダンス・シアター。 …

シャッフル/フォーカシング

10分位眠っただろうか、眼が覚めてしまった。疲労がある程度たまると、こうなることがある。まあ、まだ問題ないが。 整理を少しして、バーリン。飛ばし読み。意志+構築主義、か。「アジア」体勢。インドネシア関連。本棚整理が面白くって、やりだすと止ま…

裸の感官、舞踊基礎論

感覚を裸にすること。研ぎ澄ますこと。 神経。 皮膚がはがれるわけだから、痛いわけだ。 ひりひり。感官のオーケストレーション。 水面の波紋。 今後の課題。マイクロ。「油田」でやったことは、空間性、オブジェクティファイ。「死の病い、居留地にて」でや…

バーリンのロマン主義

アイザイア・バーリンが、1965年、ワシントンDC、国立美術ギャラリーでのA・W・メロン講議「The Roots of Romanticism」(=邦訳、「ロマン主義講議」岩波書店)において、膨大な知識を使用して、このロマン主義について論じている。 1760年より18…

変奏:超越とかロマン主義

最近、パニック状態が続いているので、ブログモードに全然入れなかったのだけれど。 かの土曜日の地震の時、国分寺までひさびさの稽古のために行こうとして、駅に着いたら、ものものしく行列が出来ていた。はじめはなんのことか分らなかった。なんかお祭りで…

大地の震えと生存の美学

さっき、大地が震えた。私はトイレにいた。 先週、土曜日にも、もっと大きな震えがあった。 そのときもトイレにいた。 なんなんだ。この偶然性になにかしらの必然性=神の意志を見ることができるか?トイレといえば、故種村季弘さんが読書空間として論じてお…

ア ヤ   ズ/バ   ング   ント展

飴屋法水さんの展示会。http://www.phouse-web.com/

ユクスキュル

ユクスキュル/クリサート「生物から見た世界」(岩波文庫)購入。 カッシーラーとかドゥルーズを通じて情報だけは知っていたユクスキュルの「環世界Umwelt」。やはり非常に面白い。 知覚と作用。 生物の「主体性」とか。 非常にクリアーである。アフォーダン…

芸術見本市

今年の東京芸術見本市2005:インターナショナル・ショーケース「映像ショーケース“J”演劇とは何か?」において、イマージュオペラが紹介されることになりました。 9/13(火)10:00〜11:30@東京国際フォーラム ホールD1http://www.tpam.or.…

deepen,diversify,and Downward Ho

今日もまた遅々とした歩み。一歩が一年。 あらためて、足=ステップ。 海より深く。あと、やっぱり多重化。多層化。 一様であることは、コンセプト的に求められるのはいい(ミニマリズムとか「単一性」とか)。 しかしそれに異化がかけられないままだと、た…

Worstward Ho

だいぶ復活。生姜のおかげ。やっぱり、栄養とって、汗を出して、いろいろなことに気を使うことが体への薬となる。とはいえ、これが結核だったり、アスベストだったりしたら、ヤバカッタ。普通に呼吸することの気持ち良さ。とはいえ、まだ咳は出る。それにし…

神経系混乱とsoul

咳で死にそうである。夜も一時間くらいしか眠れない日が続く。眠ろうとすると、咳が起こる。悪夢のようだ。「のよう」ではなく、「である」。本当に死ぬのかもしれない。笑ってもいるが、本当に死ぬのかもしれないw この状態が続くことを考えたら、恐ろしい…

「サブカルチャー」、芸術の一般史より

で、その<J>の内実とやらが、これまたメンドクサイ問題であるが、「サブカルチャー」だったりするようだ。マンガ、アニメ、ゲーム、とりあえずこの三位一体。でもちろん、私もそれらは好きだったし、いまでも好き(といってもその絶対量は平均値以下だろう…

コンテクスト:ジャパン/アメリカ

また別の大きな問題がある。これについては、あえて触れないで、これまで来た。「あえて」といっても、むろん意図的という意味ではそうだが、かといって、それについてなにか特別な考えがあるわけでもない。それは、現在の日本というコンテクスト。あるいは…

永久革命、歴史

ぐるぐる回る永久革命ってことなのか?永久革命としてのモダニズム?いえいえ。それもまた違う。転覆したって、また同じことが裏返されて繰り返される。(とされる。/と思われる。)というか、その前提となってる歴史認識あるいは歴史的プログラムが問われ…

コンテクスト:モダニズム

モダニズムの指標がどこにあるか?これはまあ、学術的なテーマですからねえ。でもアマチュアなりに、あるいは現場においてもこのへんモロ重要になるんで、つまり自分がなにをやってるかの確認=認識なんだが。だいたい、モダニズムってなに? ジョイスとかパ…

モダニズム/ポストモダニズム、の様式概念

ピカソにおいても、エル・グレコやアングル、ゴーギャンなどの引用=再利用=再編成はあるわけだ。もちろんクールベだって。パロディ自体、引用先がないと、成立しない。 それで、冒頭のふたつのことばについて私が反応しようとしていることといえば、つまり…

テクスチャー(織り物)、引用の政治学?

私がとりあえず面白いと思える水準の話は、カテゴリーの政治学でも、承認を巡る争いの話でもなくて、ピカソが、マティス「マグリットの肖像」の鼻の描写への、引用=言及していたことなどである。それは著者ヘルディングによれば、「からかい」であったとい…

ステレオタイプ、公式フレーム

いま読んでるピカソ本の対象は、1907年に描かれた「アヴァンギャルド」の記念碑といわれている「アヴィニヨンの娘たち」という裸婦群像画なのだが、その分析がじつに面白い。 ピカソって、それこそ、日本だと、とりわけ「公認」なもんで、これまで展覧会…

公認を巡る争い

それにしても、ことは舞台に限る問題ではない。内野さんが注で引用されているリチャード・シェクナーのことばに、「ポストモダニズムが、かつてのモダニズム同様、完全に制度になったということです。モダニズムは破壊や新しさというものを基軸に成立しまし…

永久革命あるいは様式史?

以下の文は内野さんのマッピングに触発され、6/30日にメモされていったものだが、あんまりまとまらないので、upしなかった。でもこのままだと、捨てるだけだし、そもこのブログはメモなんだから、やはり載せて、それからまた考えていこうということで。

mouning work/新しきものを歓待する

メガトン級の出来事が起こると、…喪失されたものが大きいと、心的機制はその復旧/適応作業を開始する。 mouning work喪の作業。悲哀の作業。 フロイト「トラウアーとメランコリー」 ベンヤミンのトラウアーシュピール哀悼劇彫刻の起源も、喪の作業。ミイラ…

養生法

夜、扇風機つけたまま寝て、寝冷えのような風邪のような症状になったが、大したことないので、会議にも出て、夜中の稽古もやり、そのつぎの日の夜にも稽古した結果、過労もあり、そうとうきつい咳風邪になってしまった。無茶してはならないもんだ。 まあ、冬…

続・コラボレーションについて

「ザンビネッラ」上演のお知らせ http://d.hatena.ne.jp/kairiw/20050810さて、現在進行形のコラボレーション。 http://d.hatena.ne.jp/kairiw/20050618#p7のエントリーで書いたように、コラボレーションは、いかにもむずかしい。 結果がどうなるか、それは…