2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

エミリー・ウングワレー展

アボリジニの画家エミリー・ウングワレー(1910頃-1996)の展覧会が開かれている。 美術館はもう三年くらい行っていないが、これは行ってみようかな。http://www.emily2008.jp/

韓図

明治期の翻訳過程においてドイツの哲学者イマヌエル・カントを「韓図」と表記していた、というのは知らなかった(小島毅『近代日本の陽明学』講談社、99頁)。 ついでに、もしphilosophyを語源に忠実に「愛知学」と訳していたら、「ドイツの愛知学者、韓図…

今日の獲本

阿佐ケ谷のいまにも消え入らんとす昔ながらの古本屋川村書店で。鷲尾 雨工「吉野朝太平記」全五巻。東都書房。昭和33年。 松田寿男「著作集4:東西文化の交流II」 金時鐘「「在日」のはざまで」 荒畑寒村「寒村茶話」 勝海舟「氷川清話」やっぱりこういう…

マレー/末羅瑜

さっそく紐解くとおもろいなあと思うことが書いてある。 松田寿男「古代のマライと東西交通」。 マレーが漢土の文献に初出するのは唐の時代、義浄「大唐西域求法高僧伝」および「南海寄帰内法伝」で、末羅瑜、末羅遊とあるらしい。 以降、摩羅遊とか、イスラ…

責任の分有と市民的主体

裁判員制度を巡って例の如くぎゃあぎゃあ不満をいうひとびとがいる。 むろん、課題はある。が、裁判員制度は、市民的主体を構築するためには必要な実験である。 ぐだぐだいいたいところだが、一言でいえば「殺せ!殺せ!極刑だ!」と叫ぶ主体に、そこまでい…

鼠先輩

鼠先輩が面白い。居酒屋ヴァーションのPV「六本木(ギロッポン)」では、70年代から80年代にかけてのダンディオヤジ風の服を着た鼠先輩が、地方・場末にあるような居酒屋のカウンターでひとりぽっぽぽっぽ唄う。 在日米軍の遊び場として発展し、いまもそ…

武士道残酷物語とリアリズムの系譜

今井正監督「武士道残酷物語」(1963・東映)を弟の推薦で見る。たしかにこれは面白い。 原作は南条範夫「被虐の系譜」。 溝口健二「西鶴一代女」を思わせる構成だなと思っていたら、脚本に依田義賢が参加していた。直訴した農民をサド君主が鋸引きする…

パンに針

いじめを原因に山崎パンを退職していた男が山崎パンに針のテロ。この男はコンビ二の便所を壊すトイレ・テロリストでもあった。 「必殺仕事人の秀さんのように、」といっているようで、「Lee」という大きい字が書かれた黒いTシャツを着たこの男にとって、山崎…