ネズミとポップ

アーティスト村上隆著作権騒動。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060425
http://www.hirokiazuma.com/archives/000214.html
http://www.kaikaikiki.co.jp/news/list/murakamis_lawsuit/
http://d.hatena.ne.jp/unikichi33/20060427
http://d.hatena.ne.jp/inumash/20060427
http://d.hatena.ne.jp/kowagari/20060425/1145953254

ディズニーか。ドラえもんもそうだけど、鉄腕アトムミッキーマウスのヴァリエーションと聞いたこともある。メディア娯楽産業の雄、ウォルト・ディズニー著作権については、例のごとくウィキペディアによると、

著作権は製作者の当然の権利であるが、その一方で一定の期間が過ぎれば、著作権は消滅して公共の財産(パブリックドメイン)になると考えられている。これに対して、ウォルト・ディズニー社は権利の保護に熱心で、児童が小学校の屋上に卒業制作として描いたミッキーマウスを訴訟を起こし消させる等、しばしばその過剰さが批判される。これはウォルト・ディズニーの、自分のキャラクターの版権を全て配給側に奪われたという過去の苦い経験からきたものである。そのためウォルトは著作権にはかなり敏感で、ウォルトの死後も会社の方針として残り続けている。
アメリカの著作権法ミッキーマウス著作権が切れる直前に何度も著作権保護期間が延長されており、皮肉を込めて「ミッキーマウス保護法」などと呼ばれることがある。
自社の著作権保護に熱心な一方で、他者の著作権をないがしろにしているという批判もある。たとえば、原作がある物語を元にしたアニメ作品を多数作り、「ディズニーオリジナル」としてしまう商法に賛否が分かれる。くまのプーさんに至っては著作権管理会社から提訴された。

とある。
そして今回の騒動の当事者である村上隆のコメントは次の通り。

私が生きている現代アートの世界はオリジナルであることが絶対的な生命線です。一つひとつコンセプトを考え抜き、心血を注いで造形した,私の子供の様に愛し育てて来た作品達。まして「DOB君」の世界観は誕生させて10数年、ゆっくりと育てて来たものです。
これらのキャラクターは、キャラクターであると共にアート作品です。日本ではアートの社会的評価や理解度は低いままです。功利主義で、文化発展への尊敬の念乏しき,文化の民意が著しく低い国。それが日本です。
しかし,こうした現状に甘んじるのではなく、オリジナルアートの価値を社会に認識してもらうことが重要です。私は、これからもそのために精力を注ぎ続けていきます。

この件については現在考え中。それにしてもこれ、自分をかついだ批評家をはじめとするポストモダニストへの嫌がらせだとしたら、ものすごい。が、どうもその線は薄そう。