鄭和の航海

中国明時代の宦官、鄭和(ていわ:1371-1434)についてのNHKの番組を見た。
http://ja.wikipedia.org/wiki/鄭和
ヴァスコ・ダ・ガマコロンブスよりも一歩早く大航海した雲南出身の中国ムスリム
イブン・マージドの航海詩「有益の書」などを、海図として航海したともいう。
インド、アラビア、ホルムズ、アデン(現イェメン、ワナア)、そしてアフリカの東海岸まで到達したという。
そしてキリンを持ち帰ったとも。
もやしを船内で栽培し、そのもやしを始めとする料理のおかげで、コロンブスらを悩ませた壊血病を防ぐことができたという。そういえば昔「もやしっこ」ってな言い方があったが、そしてそれはもやしの栄養価と関係なく、形態の類推に使用されただけなのだが、いやはや、もやし、すごい。安いし。
映像では、ケニアのマリンディでの当時の中国人乗組員の子孫が出ていた。DNA鑑定したら事実とのこと。
 ヨーロッパが進出するまではアフリカ東海岸などでは、インド人、アラブ人、インドネシア人が往来する豊かな貿易が営まれたという。
 ポルトガルらヨーロッパの植民地主義をとらずに、異文化を尊重したという鄭和は、?小平(トン シャオピン)らの改革のモデルとして提示されて以降、現在の中国の経済成長のヴィジョンを作っているそうだ。チャイナ・グローバリズムのヒーローということか。
 現在のドバイの映像も、今後の世界経済を考えるうえでも大変興味深いものだった。
すでに中国は、アフリカにビジネスチャンスを求めて、進出を進めている。
 で、小泉首相のアフリカ訪問もそれを意識してのことだとかなんとか。遅いのではないかw?

 中国とインドによって、これからは世界経済の地図が書き改められていくのだろう。
「近代=ヨーロッパ」というカテゴリーがますます区切られた感がする。
 それにしても、経済文明論的観点からするといろんなことがどうでもよくなるな。話がでかすぎて。