スウィートミュージック

kairiw2004-12-04

Photo:山内光幸「死の病い、居留地にて」@BankART1929馬車道ホール

いやー終わった終わった。よかったよかった。自己批判はともかく、創造過程は楽しめた。
 名古屋からわざわざ海上宏美さんが来てくれ、解体社清水信臣さんと熊本さん、クアトロガトスの清水唯史さんと、森下くん、中西B、秋本さん、坂口勝彦さん、富岡さん…書き出したらきりがないな。おおくのひとが来てくれて、楽しい会となった。
 
 初日のことも。合田成男先生、大野慶人先生、千賀ゆう子さん、荻野哲矢さん、アリカの安藤さん、が来てくれた。合田先生。空間をそこで発見していくようなことが必要である。アイデアで充満させることに急ぐだけではだめ。これはよく批判されるところ。ところで、アイデアとはなにか。イデア。来週火曜日にまた聞こう。
 慶人先生、喜んでいらっしゃって、いうことがなんともおもしろい。なんでそこで英語?みたいな。相変わらずで、なによりでした。
 
 バラシが意外と時間がかかり、気がついたら、12時になろうとしていた。
 打ち上げは渋谷で朝までコース。海上さんと対峙。いつもながら厳しい批判、でも楽しい。海上さん復活宣言ということで、ぼくがトルストイ主義だーとかいったら、やけに中西ベーがうけていた。フォルマリズム、ブーバー、出会い系サイトうんぬん。ぼくにとって重要なのはフォルマリズムだろうな。フォルマリズムについては、これは気質の問題もあろうが、どうもむかしから、なじめない、でも、ちょっとここは勉強しよう。
 森下くんのB級エコノミー論。彼の骨子がそこにあること、再認識。
 海上さんと笛田さんのバトル。いやー楽しいですねえ。ぼくはどうも、批判されても、納得のいく批判だったりするもんだから、なんか怒るにいたらない。
 まあでも、くだらない不合理なこといわれたら、ぼくも怒鳴るが。
 清水信臣さんから、マーラーコントラワーグナーのシーンについて、つまり性差について。これはトラクターの時にもつっこまれながら、自分ではクリアにはなっていないところだ。他にもやまと話しがあって、大変楽しかった。
 トラクターの時のような厳密な(と清水さんにいわれた)シーケンスに比べて、不明瞭とのこと。
 ぼくの本体のひとつでもある、蒙昧主義。いやべつにそれを意図しているわけではないのだが、なにを考えてもいつも明確な了解にはいたらない。不可知論ないし懐疑主義はもうくせになっている。それに加え、これは言い損ねたが、ターナーの絵画技法とくに空気遠近法を当初は導入しようとしていたことも、反映されているだろう。
 まあ今回はいうなればリハビリテーション上演であった。ぼくにとって。
ラクターの時は、はじめてというのもあって、気合いいれまくったのだが、その消耗の反動で、半年、つぶれていた。そのリハビリである。
 厳密さを志向していくためには、相当なものがいる。今回はそうではないものをやりたかった。スウィートミュージック。
 その意味で、成功でした。
まあ初日のヴァージョンはけっこう、重かったようだが。なにせ自分も出演者だしで、全体を見れないというのは今回痛かった。
 アッキーにも質問されたが、今回、期せずして、またゴシック様式が入ってしまった。趣味としてとくに好きなわけでもないのだが、もう、染み付いてるんだろうな。
 これから、本と映画を見よう。
 
 笛田宇一郎さん、ピエール・ダルドさん、野沢さん、相良さん、岡田さん、花佐和子さん、曽我傑さん、真島大栄さん、べんさん、安生さん、日高くん、そして綾原江里に感謝、感謝。歴島くんも、ありがとう。
 みなさん、ありがとうございました。
 
 12/29日にplanBで365秒ダンスセッションをやる。planBのデータを見たら、おそろしいことに田中泯さんも踊ることになっている。
 やばいねえ。でも楽しみだねえ。

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★12/29【水】19:00  plan B年末特別イヴェント
  365秒のINDEX・plan B 2004-2005
  365 seconds Performance INDEX: plan B 2004-2005
パフォーマンス参加:
田中泯、玉井康成、夏井秀和、国江徹、脇川海里(以上、ダンス)、
今井和雄、高橋琢哉(以上、音楽)、一色涼太(話芸)、
五月小一朗(ポスト虎造浪曲)、坂本宰の影(影パフォーマンス)ほか大勢
予約/当日1000円

planB  http://www.i10x.com/planb/index.html