チェス、表象代理戦争

ダムのリハも大詰め、それに加えて、イマオペの創作・製作もありで、要は、為されるべき業務(?)が積み重なっていて、その重みで、ちょっとアンダープレッシャーだったというわけだーって、そんなこといま気付いたのか?いや、実際、なんであれ抑圧下にあると、見えなくなるもんだ。これからも続くのだろう。
で、そんななか、チェスを再発見。というか、この間、一日一試合になって、あらためて、ルールを見ると、ルールを分かっていなかったことが判明(苦笑)。ポーンを「歩」と同じだと思っていたのだった。で、ルールを認識するとなると、なんと、面白いのだろうか、チェス。aとのネゴシエーションの代理戦争にもなって、お互い、健康になりつつある。将棋と違って、チェスは、捕った駒を使うことができない。そのおかげで、シンプルである。それに、駒のデザイン、その立体感がいい。アンパサンとかキャスリングとかのルールも面白い。ぼくより詳しい弟に聞いて、なるほどと思ったのは、将棋には必ず勝敗があるが、チェスには、引き分けがあるということ。
チェスの起源も将棋の起源も同じらしく、7世紀ごろのインドの「チャトランガ」というゲームであるらしい。
 「代理戦争」あるいは「表象代理戦争」としてはサッカーがある。サッカーは大勢の人間が必要だし、場所の獲得も億劫である。チェスはその点、経済的である。自分の他にもうひとりいれば済む。まあ、それ以上、増やすことはできないが。
 将棋については幸田露伴が随筆と考証を書いていた。

ボードゲームの「代理戦争」的機能、表象代理におけるアゴーン=闘争について、考察ゲームも面白かろうが、それ自体、大変、楽しい、というか、効果(笑)がある。
 
 デュシャンベケットが対戦したとき、さすがにチェスのプロであったデュシャンが勝ったらしい。それにしても、どんな試合だったのだろうか。記録は残っていないのだろうか。

以前、チェスを買ったときに、参考書としてジャック・ピノーさんの「クレイジー・チェス」河出書房新社を購入していたのを思い出し、いま繙くと、なんか、宝の山のように、楽しそうに見える。



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亀山郁夫「ロシアアヴァンギャルド岩波新書

ロシア・プリミティヴィズム。ストラヴィンスキ−と、プロコーフィエフ「スキタイ組曲
「スキタイ的」。
1906年のブロークの「見世物小屋」が発端だったという。

…アレクサンドル・モソーロフ「鉄工場」1927についての記述。p138-

しかし、ざっと目を通すだけで、ものすごいロシアの「アヴァンギャルド」の力が伝わってくる。
ストラヴィンスキーも、モソーロフも、好きだったが、その社会史的文化史的背景は、きちんとは知らなかった。それにしても、ロシアアヴァンギャルドにおける舞台のメディアとしての役割もまたすごい。
日本における「アヴァンギャルド」コンプレックス(?)の原因のひとつはやはりロシアのインパクトにあったのか。