テアトロ・マクナイマ ダンス公演「カルメン・ミランダ 大野一雄へのオマージュ」

  
ブラジル・サンパウロを拠点に活動する現代演劇のリーディングカンパニー、テアトロ・マクナイマ。
1999年「トロイアの女」から5年ぶりの来日。

演出・振付 アントゥネス・フィーリョ 技術監督 エリザベッチ・アシオリ 美術 J.C.セローニ
出演 アリエッタ・コヘア ジュリアーナ・ガウジーノ エミリー・スガイ パウラ・アルーダ
制作 リカルド・フェルナンデス


●アントゥネス・フィーリョと大野一雄

演出・振付のアントゥネスは、1980年フランスのナンシーフェスティバルに招待され「マクナイマ」を、大野一雄は「ラ・アルヘンチーナ頌」を上演した。お互いの作品をみて感動し、以来現在まで深い交流が続いている。

20世紀ブラジルの最も著名な歌手、映画俳優のカルメンミランダを、女性ダンサーたちによって、少女のカルメン・若いカルメン・中年のカルメン・老いたカルメンがそれぞれ演じられる。帽子、花、靴、道化。カルメンミランダの鏡に映るカズオオオノ。ファドとカーニバル音楽に縁取られたブラジル発ダンスシアター。

3月25日(金)  21:00開演  3月26日(土)  17:00開演 / 21:00開演 3月27日(日)  17:00開演

会場:BankART Studio NYK 特設野外ステージ (雨天の場合はNYKホールにて行います)
料金:一般席 前売3,000円 当日3,500円(全席自由)   

◎レクチャー:3月26日(土) 18:30-
「ブラジルの現代演劇について」講師:リカルド・フェルナンデス
マクナイマの国際マネージメントを行うフェルナンデス氏が、ブラジルの演劇状況を映像を交えて紹介する。氏は、SESCで14年間演劇コーディネーターをした後、2000年よりフリーのプロデューサーとして、ヨーロッパ、日本から数々のダンスと演劇カンパニーをブラジルに招聘。2002年よりリオ・ブレト国際演劇祭キュレーター。
会場:BankART Studio NYK  料金:500円


◎上映会:3月27日(日) 14:30-
 「ドレス・リハーサル」監督:ヴェルナー・シュローター
1980年のマクナイマ、大野一雄ピナ・バウシュ山海塾等が参加したナンシーフェスティバルのドキュメンタリー。鬼才シュロターの超荒技による貴重な映像が、事実の記録に止まらず、80年代ヨーロッパのフェスティバルの雰囲気をいきいきと伝えている。(日本字幕なし)
会場:BankART Studio NYK 料金:500円

ご予約・お問い合わせは BankART1929 info@bankart1929.com Tel:045-663-2812 /Fax:045-663-2813
http://www.h7.dion.ne.jp/~bankart/


主催:大野一雄舞踏研究所+BankART 1929 共催:横浜市 後援 :ブラジル大使館
協力:NPO法人アートネットワーク・ジャパン 協賛:松下電器産業株式会社
機材協力:株式会社田口製作所  助成:国際交流基金

Artist Bio
マクナイマ
サンパウロに拠点をおく、演出家アントゥネス・フィーリョの主宰する劇団。1970年代より、グルーポ・パウ・ブラジルの名で活動をはじめ、1978年にマリオ・デ・アンドラーデの小説に拠る舞台作品「マクナイマ」を発表、劇団名をテアトロ・マクナイマとした。この作品は、ブラジル人の文化的ルーツにふれる作品としてロングランを続け、世界20ヶ国で上演された。

◎乾いた空気。mrさんより、かつてはマクナイマ舞踏団という呼称もあったと聞く。ピナ・バウシュの「バンドネオン」と似た空気が漂う。あの時代つまり80年代初頭の舞台に共通するかのように思われる「なにもない空間」。つまり、減算的様式。以前アゴラで見た、サン・タトゥーロにも共通するような。
懐かしい顔ぶれと会う。jさん、aさん、iさん、kさん。

馬車道ホールが、工事中になっていた。「死の病い、居留地にて」の幻影がちらついて、ちょっぴりセンチメンタル。そうか、これが田中泯さんのいう「空間への恋」なのかもしれない。

田中泯さんが来週、根城のPlan-Bで踊る。