東アジア関係論

http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20020901では、虐殺数を巡って、検討されている。


数字については、南京大虐殺でも同様の議論が延々くりひろげられ、またいまも続行しているようにも思われるが、正確な数字を出すことは、たしかに必要である。
しかし、それが何千人だろうが、何十人であろうが、虐殺は虐殺である。
 この系統の議論については、問題は数字という量的なレベルの問題ではなく、なぜ虐殺が起きたか、そして、近代日本における人種差別主義とはなんであったかの、質的な分析である。「民族感情」あるいは「国民感情」の形成史など。
 以前も触れ、また以降、つっこんでもいないのだが、豊臣秀吉による「朝鮮征伐」という考えはいかに発生したのだろうか。東アジア外交史を調べるしかないな。
 私の個人的な素朴な問いかけをすると、元来、文明は、中国、韓国より渡来してきたわけだから、日本近代における国民的・国家的エゴイズムは、エディプスコンプレクス的な構造を持っているのではないかというのがある。この件はまた、続けよう。