data

まだまだある。
とりあえず、データとして。ウィキペディアより。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD


「通信・交通手段の途絶により、関東以外の地域では伝聞情報による情報収集に頼らざるを得なくなり、新聞紙上では「東京(関東)全域が壊滅・水没」・「政府首脳の全滅」・「伊豆諸島の大噴火による消滅」などと言った事実と異なる話(デマ)がまことしやかに取り上げられた。このような中で、一部の日本人や朝鮮人(当時は日本人)が「混乱・暴徒化」した。
時の警視総監は「警察のみならず国家の全力を挙て、治安を維持」するために、「衛戌総督に出兵を要求すると同時に、警保局長に切言して内務大臣に戒厳令の発布を建言」した。これを受けて内務省警保局が各地に打電した“朝鮮人が放火・爆破をしている、取り締まれ”との警報(『現代史資料』第6巻「関東大震災朝鮮人」、みすず書房)を大阪朝日新聞など一部新聞が報道した。この混乱の中、民間の“自警団”までが多数の朝鮮人琉球人を殺害した。
陸軍の戒厳司令部将兵は、朝鮮人保護を行った(朝鮮人死亡231人・重軽傷43名、中国人3人:内務省警保局調査)。
また警察は、朝鮮人・中国人を襲撃した日本人を逮捕している。殺人・殺人未遂・傷害致死・傷害の4つの罪名で起訴された日本人は、362名に及んだ。しかし、そのほとんどが猶予刑となり、実刑となった者も昭和天皇(当時は摂政)結婚の恩赦で釈放されたという。
因みに、朝鮮人と間違えられ殺害された日本人は59名、重軽傷43名であった。朝鮮人の犯罪は、殺人2名、放火3件、強盗6件、強姦3件。
一方、警察の中にはこの混乱に乗じ、社会主義自由主義の指導者を一掃しようとする動きがあり、大杉栄伊藤野枝・橘宗一らが殺された甘粕事件(大杉事件)、平澤計七らが殺された亀戸事件が起きた。
関東大震災時「すべての旧日本軍や警察が朝鮮人虐殺を扇動した」と考える向きもあるが、それは誤りであり、例えば鶴見警察署長、大川常吉は「(朝鮮人が)毒を入れたという井戸水を自分の所へ運んできてくれ。その井戸水を飲んでみせよう」と言ったとされる。また、一般住民・地域の中にも理性的に対応して朝鮮人を匿ったという記録も残されている。
当時早稲田の学生であった伊藤圀夫が千駄ヶ谷駅の近くまで行った際、自警団に捕まり殺されかけたが、近所の若衆の「伊藤さんのお坊ちゃんじゃねえか」の声で九死に一生を得た。芸名を千田是也とした由来(千駄ヶ谷のコレヤン)であるという。」


以前ブログでも触れた折口信夫の体験も、太平洋戦争時ではなく、このときの自警団についてのエピソードであった。


このデータからはいくつものことが拾える。
・新聞、マスメディアのいい加減さ。デマゴーグとしてのジャーナリズム。
・この記事からだけでは判然とはしないが、日本人のみならず、朝鮮人もまたパニックに陥ったこと。
内務省によるデマゴーグ
・自警団は、琉球人をも虐殺している。
・自警団はまた、日本人をも虐殺している。59名とは、相当な数字である。
・やはり警察もパニックに陥り、というかどさくさにまぎれて、大杉栄らを殺している。
・鶴見警察署長の発言は、人間主義的に、感動的ですらある。
・また、朝鮮人を匿った日本人もいたということ。…

結論。とにかく、「自警団」は最悪である。

 このデータによれば、「自警団」は、昭和天皇の結婚式の恩赦によって、釈放されたとある。
まあ、ここで、ほら、昭和天皇が!と糾弾するのが常道なのかもしれないが、「恩赦」というのは、いますぐデータが出て来ないが、ヨーロッパにおいてもあったものだ。