サムスイポー

朝、リハ。
地下鉄で移動して、下町のサムスイポーで飲茶。あたりまえだろうが、おいしい。
骨ガラを机に直に置くのは、なるほど。

マーケット。秋葉原風。
ビルの工事はイントレでなく竹で足場が作られている。
看板取り付け工事を見る。たしかにイントレだと手で上まで運べないが、竹なら持てる。しかも、しなるから、安全だとのこと。それもたしかにそうである。
肉屋。ロッキンなおじさんがフレンドリーに話しかける。
延々、食材屋が並ぶ。
電池のいらない電灯を叩き売る声=歌。

Tシャツを買うため、佐敦で降りる。懐かしいジョルダーノはもう昔の面影はない。3枚で100HKD=?1700。お金がないので、一枚だけ買う。
ドラグストアのワトソンズもそういえば、15年前に印象的ではあった。いや、こちらに来て、思い出した。

たしかこの日、ランタオで夜、お粥を食べるがこれがものすごくうまかった。ありえねえくらい。
魚の皮の刺身。

野良犬が多い。もう日本では、田舎ですら野良犬は見かけない。このランタオのお粥のうまい宵なんとか食堂にいた頭の黒い犬。

(あーしまった、蛇スープを食べようとネルソンさんといっていたのに、忘れてしまった。本当にうまいらしい。サムスイポーでの蛇スープ屋では、ふつうに、食べられていた。つまり、「ゲテモノ料理」などではもちろんなく、ハワイ育ちのネルソンさんがおいしいというのだから、たぶん、おいしいのだろうと思う。香港は料理がさすがにうまいので、むかし母親が胃袋がふたつあればいいのにといった言葉を思い出す。そのときは、なんて欲張りなんだと思ったものだったが、たしかに、食の快楽追求という点では、長期滞在してみたいものだ。それにしても、味覚の快楽は、歴史的には、どのように形成されてきたのだろう。)