ソロとグループ

芸術と政治について。ソロの場合とグループワークの場合。
1。グループの場合、複数の人間が集まれば、そこに必ず政治的な場が成立することは、疑うことはできない。
組織論、権力の問題、力関係の問題、当然、出てくる。そうした問題をいかに処理するかも、もちろん、振付家・演出家の作業となる。これには会社論・経営論なども参考にもなる。こう考えると、演劇という集団行為に固有の問題とはあるのだろうか?思いつかない。つまり、創造の現場で体験される政治的問題は、他の社会領域とも共通する、普遍的な問題である。

2。ソロワークの場合。
創造の現場、つまり稽古場では、ひとりの場合、集団的な政治問題は発生しない。
ソロパフォーマンスにおいて発生しうる政治問題とは、観客との相互作用の場、すなわち劇場においてである。
あとは、振付けていく、ダンスを作って行くなかで、観客の視線を、想定する。予期する。