days 死霊のはらわた2

ずっと探していたDVDがようやく入手できた。
 あのサム・ライミの「死霊のはらわた2」である。5000円でもいいから欲しいと思っていたのに、1500円と、ファンにとっては非常にうれしい価格。稲川淳二もおすすめしている、というのはどうでもいいのだがw    死霊のはらわた2 (初回限定生産) [DVD]

  今年にはいってから、廉価セールで、旧レンタルヴィデオ流出品で「死霊のはらわた」と「ダークマン」を数百円で入手するという幸運に恵まれてきて、ことここに及び、目的が達成できた。あとは「xyzマーダーズ」か。
 
 「死霊のはらわた」は小学校のとき、アーケードの電気屋の店頭のテレビで放映されていた。うわっ!こええ!と思って、いったりきたりしながら、地下室に閉じ込められた悪霊憑きの怪物(元女性)からのカメラ視点が、なにか異常に怖くて、その後ヴィデオで見るまで、あれはおそらく一番怖い映画にちがいないと思っていた。
 その後、レンタルして見て、やっぱり怖く、また面白く、また森の枝にレイプされるシーンのわけわかめぶりに感嘆したものだった。この間見直したら、まったく怖くなかった。あきらかにぬいぐるみの人形だったりするのだが、ライミは早送りなどを多用するので、感覚が錯乱されていたのだろう、当時は人形だとは思えなかった。あとまあ文字通りこどもだったからな。
 
 そして「死霊のはらわた2」は、たしか中3か高1のときに、nsの家に泊まりにいったとき、たまたま見たものだった。もちろんヴィデオで。それきりだった。ということは17年ぶりということになる。一度しか、しかも友達の家で集中することなく見たのに、ずっと脳裏に焼き付いていた。
 nsは元来静かなやつだったし、おとなしく見ていた。ぼくは内心、大爆笑していた。これ、すげーおもしれー、「1」より面白いんじゃないかと思っていた。
 その後、いろいろ面白い映画やすばらしい映画やくそみたいな映画を見たが、この「死霊のはらわた2」を上回るものはなかった。いや、クオリティだの芸術性だのなんだのでこれを上回るものはやまほどあるだろうが、というか「上回る」とか「下回る」とかそういう評価にまったく関係ないところに、この映画は位置している、そう思ってきた。
 そして、見た。やっぱり笑える。さすがにアトラクション的な部分も眼に入るものの、基本的に、まったくすばらしい。
 それに、自分がここまでこの映画に深く影響されているとは思わなかった。一度しか見ていないのに、以降、17年にわたって、「深層でw」この映画は私のなかで蠢いていたということか。「死霊のはらわた2」は原体験的な映画であった。
死霊のバレエダンスのシーンはもっとキラキラしていたようなイメージがあったのだが、案外、色が地味だった。
展開や速度が圧倒的な力ですすんでいく。底抜けとはこのことだ。
 死霊の親玉みたいなのは、「ポルターガイスト」っぽくもある。あの映画も好きなもののひとつだ。万力ピエロが怖かった。

 原体験的な映画といえば、他にもいくつかあるけれど、いまだに何の映画か分からないものがある。実験室が舞台で、ドラム缶みたいなところから、カネゴンみたいなモンスターが発生してくるようなシーンを持つ映画があり、いわゆる怪物映画のひとつなのだろうけど、二三回テレビでみた。70年代後半の小学校低学年のころに。別に面白くはなかったと覚えるのだが、いつまでも映像が焼きついている。はてなとかgooで聞けばどなたかが教えてくれるかもしれないし、自分で怪物映画史を調べればいいのだが。