days Hot Summer ビスケット
暑い。うだる。帰宅してすぐシャワー浴びて、倒れ寝る。
最近は普段よりも稽古しているのかもしれないが、どうにもお腹が空く。
暑いせいだと思う。
稽古でガンガン動いているつもりで、汗もかなり出てるのだが、
なぜか痩せない。やばい。
先日、グレン・グールドが肉はもちろん野菜も「呪われている」からとの理由で食べず、では、彼はなにを食べていたのかといえばフルーツジュースとビスケットだったとの話を知って、そうか、ではグールド様にあやかって、これからはビスケットを主に食べれば、痩せるかもしれないとなんとなく敬虔な気持ちで、ビスコとかを買い込んで、ビスケットを食べ始めたのだが、でもビールは夏なのでやめられないからとの理由で、ビスケットとビールを連日食べた。でもお腹が空くとどうしても「体のために栄養をとらないといけない」と自動的に体が動き、思い切り、定食なりカレーなりハンバーグなりを食べていると、当たり前だが、また太り始めた。
結局、ふだんよりも食べていることになる。
なれないことはやるもんじゃない。
ということで、夏バテで食欲がないという症状ではなく、逆に結果として食欲過剰になっているのかもしれない。
でも三食は食ってないのにな。
まあグールドのまねしてビスケットを食べるのは冗談のようなものだったとしても、実際にはその食べたビスケットのせいでちょっとやばいかな。胃袋が膨れてるから、ちょっとしぼめないといけない。
いや、本気でやせようと思えば、そばだけを食えばいいのだし、実際、数年前、ある時期はかなり痩せていたのだし、ガキのころは基本的には痩せていたのだから、痩せるはずなのだが、どうにも暑さのせいで、気を確かに持つためにはスタミナを採らないといけないし、水分もとらないとならない。
飲み物をすべてお茶にすればよいのだが、お茶はいつもガンガン飲んでいるし、夜にはビールをどうしても飲みたくなる。
ビールを禁止すれば、おそらくシェイプアップするだろう。たぶん。
でも中生くらいいいではないかとつい。
ビールを決して飲み過ぎているわけではない。
以前はやせるのも容易だったことが、さすがに30も過ぎるともう限界なのか。なんて。
稽古場に近くにあるパン屋のなんとかパンがおいしくて、黒パンみたいなのだが、なかにヒマワリの種とかいろいろはいっていて、ヴォリュームがある。弁当を食べるよりも太りはせんだろうと思っていてこれまで食べていたが、考えてみれば、これは炭水化物なんだ。
ということで、太るわけだ。
ビールとビスケットとパンと暑さのせいだった。
あと、秋の照明プランが、地明かりでいいですということを、急遽延々英語と図面で説明するはめになり、結果、地明かりのみではいまのところなくなってしまったのだが、さすがにちょっと作業を追い込みすぎた。
でもおかげで、夏と出会えたか。
夏といえばビールとテキーラ。マッカラーズが描いたミシシッッピの夕暮れ。
あるいはデュラスの「夏の雨」。あるいは「インディア・ソング」。
デュラスはよく夏について書いていた。
夏の夕暮れに、遠くにある林、木々の影、烏、鳥の影。