days  歴史

最近は、また歴史の研究にはまっている。いわゆる「世界史」、どこかの個別の時代とか地域とかではなく、世界の「通史」である。
 そのなかでタルコット・パーソンズの「社会類型」を繙く。売却の難から奇跡的に逃れた本で、その理由はこの本が入手しにくいからであるのと、純粋理論の著作ではないからである。学生のころ、パーソンズルーマン理論社会学は、はやく挫折したほうが賢明だと考え(というかたんに挫折だったわけだが)、実証社会学あるいはモノグラフィーに移り、人類学や歴史学、社会史に精を出していったのが、こうして現時点から振り返ると、やはり<歴史>を知ること、あるいは書くことが、自分の関心の核にあったのだということが知れる。
 それはともあれ、パーソンズのこの本は一般理論家の王者らしく整合性ある説明で、面白い。

さて、世界文化の一般史年表を自分なりに三日かけてつくってみると、当然ながら、いろいろ発見がある。松尾芭蕉スピノザジョン・ロックが、同時代人であることとか。モンゴル帝国時代とダンテやジョットらゴシック文化が同時代であることとか。話は尽きない。