「肉欲に酔う、ただそれだけ」フランシス・ベーコン
(『肉への慈悲』筑摩)
シャンパン、ワイン。
「毎日鏡を見るたび、そこでは死がうごめいている」コクトーの言葉をベーコンは好んでいたという。
…あらゆる同一化の権力の鉾先は、生を引き裂く。その現実の事態。
生への、くさったルサンチマン。
コルプスを「物体」でも「身体」でもなく、あらためて「肉」と翻訳する。
ベーコンとスピノザ。
「わたしたちは肉がなんであるか、肉がなにをなしうるか、知らない」
低きもの、マテリアル…
物への。
物の襞。肉の襞。リアリテのひだ。
微分する。
積分的(?)計算的理性ー純粋理性?のフィルターからは、見えないもの。
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