ルネ・シェレール「歓待のユートピアZEUS HOSPITALIER」歓待のユートピア―歓待神(ゼウス)礼讃作者: ルネシェレール,Ren´e Sch´erer,安川慶治出版社/メーカー: 現代企画室発売日: 1996/10/01メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見る

第七章「行きずりの客:パゾリーニ『テオレマ』」

  • 1.ヤハヴェの複合体
  • 2.望ましき異邦人
  • 3.MI HAI SEDOTTO,DIO 神よ、あなたはわたしを誘惑された
  • 4.射影幾何学
  • 5.IN QUELLA LUCE OSCURA この暗い光のなかで
  • 6.自己の空虚

1':フィロングノーシスの寓意主義。キルケゴール「おそれをおののき」:イサクの献供。フィロンの「ケルビム論」。
懐胎なしの性交について。ディアプロクシーdiaproxie。
Louis Massignon,Priere pour sodome.
フーリエ。ロトもロトを強姦した娘たちも罰されなかった。
教育の寓意としてのハガル。
:サラ=徳::ハガル=教育の遍歴によって獲得される修養(フィロン

男色の教育効果。
ソドムの住人は、むしろ、フーリエの「複合された公徳主義シヴィズム」を実践していた。
ソドミーにおける役割の可逆性。
ソクラテスとその愛人アルキビアデス
2'.
クロソウスキーの「本質の多数化」
プルーストの混淆空間としての世界市民的ソドム…合図について
「記号の体制」(ドゥルーズ)としてのホモセックス
3'.
P.109、「他者を迎えること、それは著述や芸術だけが育むことのできる夢の穴のなかの営みである」
エレミアの嘆き。主アドナイへ。
「あなたはわたしを誘惑し、わたしを犯し、そしてわたしに打ち勝った。ひとびとはみな私を嘲っています」
4.
放物線パラボル=譬えが描かれるためには、円錐の頂点に光り=客がいなくてはならない。
放物線=開かれた曲線=「欠けた点」を除く円のイマージュ似姿
ランボーの客、エレミアの嘆き、ペヌエルの戦い
5'.
バシリデス。光りがその痕跡を残して行った闇。
光りを持った神秘的な闇。
ディオニュシウス・アレオパギタ。否定神学
地上に自らのイマージュ似姿を遺して行ったキリスト。グノーシスのアイオーン。
6'.
P・W・ルイス。パウンドの友人の画家。
フランシス・ベーコン
1967のトリプティック。エリオット「スウィーニー・アゴニステス」からの触発。
絵のうえの放尿。

…肉となること。

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創世記よりシェレールに戻る。
正月に通読した時よりも、より鮮明に読めた。とりあえず、すばらしいエッセイである。創世記にざっと目を通すことが、新たな入口を作ってくれた。

悪徳としての知。Imago Dei 神の像。

オイディプス、イエス、マニ…。