コンスタンツァ・マクラス&ドーキーパーク

■ドイツのコンポラダンス、コンスタンツァ・マクラス&ドーキーパーク の「バック・トゥ・ザ・プレゼント」が上演される。
面白いかもしれない。
以下、ドイツ文化センターサイトより。

『バック・トゥー・ザ・プレゼント』
2003年9月、ベルリンのかつてのデパートで上演されたサイト・スペシフィックな作品『バック・トゥー・ザ・プレゼント』で、コンスタンツァ・マクラスは過去への旅に出ます。ループするフィードバックとしての記憶。 過去あるいは未来に関わりたくないあなたは、どこに行きますか。『バック・トゥー・ザ・プレゼント』では、全員が『今』(プレゼント)という共通の時空にのみ存在しています。日常の細々した争いの単調さの中に。古代ローマ、懐かしい関係、宇宙ステーション、ミールなど、どんなミッションも結局は残骸、破片、ゴミに終わってしまうのです。本来のプロジェクトより、残骸のほうが長く存在し続けるのです。地球の軌道を35年も前から周回しているゴミもあるくらいです。ミッションはたった一日で終わりなのに。「今」に戻ることは、「昨日」からの廃棄物の層の上、あるいはその下、あるいはその間に生きることです。
 ラブレター、旗、昔のアイディア、古い脚本など、決して腐敗することのないガラクタをどうやってリサイクルしますか。歴史はどんどんデジタルになっていきます。記憶装置と記憶の違いは何でしょうか。間違いや不正確さそのままの記憶を用いて、人生経験は,より豊かになるのでしょうか。それとも、より貧しくなるのでしょうか。
『バック・トゥー・ザ・プレゼント』は、いわば歴史の層の中間にあります。宇宙ステーション「ミール」、甘い人生そのもののように、勲章、ユニホームやコスチューム、古い台本やプログラム、ビデオ、壊れて不用になった舞台セットを捨て去っていくでしょう。これをもっと進めれば、自己破壊的な過去の関係の残骸、映画のチケット、古い電話番号、ラブレター、バレンタイン・デーのカードも引きちぎられていきます。これらのものすべてが、『バック・トゥー・ザ・プレゼント』のコンセプトであり、舞台のセッティングでもある破壊状態を作っています。
デパートでのサイト・パフォーマンスが成功した後、コンスタンツァ・マクラスはシャウビューネ劇場との協力により、『バック・トゥー・ザ・プレゼント』の劇場版を作りました。

コンスタンツァ・マクラス
1970年、アルゼンチンのブエノスアイレスに生まれ、マルガリータ・バリ・ダンス学校でダンス教育を受け、ブエノスアイレス大学でファッションデザインを学ぶ。1992年、ニューヨークのマース・カニンガム・スタジオで学ぶ。その後、アムステルダムで活動を始め、この時期に初期の作品が生まれる。1995年以降、ベルリンでパフォーマー、演出家、振付家として活動している。1997年には自身のカンパニー「tamagotchiY2K」(現在は「ドーキー・パーク」と改称)を創立し、それ以後、シリーズものの作品『ミール – ある愛の詩』 (2000/02)、 『ポルノソトロス』(2002)をはじめ、『バック・トゥーザー・プレゼント』(2003)を発表している。

※公演初日にポスト・パフォーマンス・トークを予定。

開催地:青山円形劇場 T: 03-3797-5678
予約はhttp://www.enenen.org/danceindeed/ほか

■タンツプラットフォームでもやってたのだが、見逃してしまった。
演劇思想家の海上宏美さんが、マクラスとノイヤータンツについて報告している。
http://www.absoluteweb.jp/NewFiles/untitled8.html

■コンスタンツァ・マクラスのサイト
よくできているサイト。
http://www.dorkypark.org/