南州翁

西郷隆盛http://www.page.sannet.ne.jp/ytsubu/index.htm
→なんか、やっぱりすごいひとだな。ちなみに征韓論の論客として西郷は見なされているが、実際には、遣韓論だったという。つまり、朝鮮征伐論に対して、「それは早急に過ぎもす。兵隊などを派遣すれば、朝鮮は日本が侵略してきたと考え、要らぬ危惧を与える恐れがありもす。これまでの経緯を考えると、今まで朝鮮と交渉してきたのは外務省の卑官ばかりでごわした。そんため、朝鮮側も地方官吏にしか対応させなかったのではごわはんか。ここは、まず、軍隊を派遣するということは止め、位も高く、責任ある全権大使を派遣することが、朝鮮問題にとって一番の良策であると思いもす。」と提言した。

 奄美大島での不当な搾取への抗議などは、たしか農本主義の源流であったはずだ。橋川の日本浪漫派論のなかに西郷主義?についての記述があったと思う。
 しかし、生涯だけでも、膨大な歴史が詰め込まれていて、全部一気には読めない。
安政の大獄から逃げた月照との入水自殺=心中行為は、封建時代のエートスらしく、今日の感情システムから見ると、ありえないものだ。
 
 しかしまあ、こうして数人ほどの近世の人生眺めると、なんというか、という感じ。