ブラウニング、ゴビノー、キプリングetc.

◎ブラウニングとパウンド。
cf.エズラ・パウンド詩学入門」冨山房百科文庫、沢崎順之介訳。(ABC of Reading,How to read.)
および、エウジェニオ・モンターレ「エズ叔父さん」(ユリイカ1972年11月号)。

小林秀雄江藤淳柄谷行人における対象への「実存主義」的関与について。

◎ゴビノーの反近代主義
cf.福田和也「奇妙な廃墟」第一章。
「人種差別主義者ゴビノー」というラベリングはフレームアップ(でっちあげ)である。
・反中央集権と反革命
・アルチュール・ド・ゴビノー(1816-1882)
・J・ゴデショ「反革命」平山栄一訳、みずず書房、1986。

反革命―理論と行動 1789‐1804

反革命―理論と行動 1789‐1804

・ゴビノーの近代批判:市民社会は、絶対王政が進めてきた中央集権化・画一化を継承したものである。
・同一性、均質性、画一性をそもそも批判したゴビノー。
・ゴビノーのオリエンタリズム
ヨーロッパ・オリエント・アジア。
ヨーロッパ→「進歩」病
オリエント→「叡智」
キリスト教は、アジア的宗教の一形態にすぎない。
トクヴィルとの交流。
・社会背景:二月革命、「クラブ」
・「人種不平等論」:普遍的ヒューマニズム批判
→近代の均質化を批判。人種の混血により、人類はその特質のすべてを失い、文明は死滅する。
・人種間のヒエラルキーについての記述はない。
ミシュレやサン=シモンが、黒人種を劣等とする文を残しているのと対照的。
ゴビノーにとって黒人種は、ディオニュソス的類型。黒人は「ギリシアには詩と彫刻を、イタリアには感情を音楽をもたらした」
・反国家主義
・憎悪、否定の人間学
・「プレイヤード」:形式に対する無関心:無邪気さ
 

キプリング
帝国主義者ラドヤード・キプリングボンベイに生まれる。幼児期には、英語よりもヒンディー語を話していた(「自伝」)。…