韓国ソウル公演「YOU TAUGHT ME LANGUAGE AND PROFIT ON'T IS I KNOW HOW TO CURSE」

韓国ソウル市にてソロダンスを上演します。ソウル実験演劇祭/韓日アートリレー2007というフェスティヴァルに参加するものです。当日の番組には武藤容子、ソン・ユジョン、キム・ソンヨン、ユン・ソンへ諸氏の公演もございます。
 タイトルはシェイクスピアの「テンペスト」でのキャリバンの台詞から取られたもので、日本語に翻訳すると「あんたが言葉を教えてくれたおかげで俺は悪口をいうことを知った」となるでしょうか。
 この言葉の持つ問題についてはすでにいくつも研究書があり、アルデン&ヴァージニア・ヴォーン「キャリバンの文化史」や、なによりも今年翻訳が出たエメ・セゼールによる翻案「テンペスト」(翻訳:本橋哲也+砂野幸稔)が外せません。
 いまはこの主題について個別に語ることはできませんが、時間の許す限り、書きたいと思っています。

・韓日アートリレー2007参加上演

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「YOU TAUGHT ME LANGUAGE AND PROFIT ON'T IS I KNOW HOW TO CURSE」
 
振付・出演  脇川海里
上演時間  20分

・3月25日(日)17時開演
・於ソウル・蘆原文化芸術会館 小劇場(NOWON Culture & Art Center)
ソウル市蘆原区中渓本洞354−3
TEL(02)3392−5721〜8 FAX(02)3392−5720
http://art.nowon.seoul.kr/

・交通
:金浦空港からの行きかた:
 地下鉄5号線金浦空港駅より東大門運動場駅にて、
 地下鉄4号線に乗り換える。上渓駅下車。
 4番出口を出て徒歩20分。
 上渓駅から蘆原文化芸術会館(NOWON Culture & Art Center)まではタクシーを利用されるといいかと思います。
 参考 http://www.konest.com/data/airport_info_detail.html?no=956
:仁川空港からの行きかた:
 リムジンバスを使用。詳細は不明なので、以下のサイトや本を参照してください。
 参考 http://www.konest.com/data/airport_info_detail.html?no=114
 
 ※金浦空港の方が市街地に近いようです。
  

・上演にあたって:
バディウによれば今日の世界には、主体と身体を同一視する享楽の主体と、主体と身体を分離しドグマに捧げる犠牲の主体とがある。いずれも死の力に引き摺られており、戦争を反復し続けている。これらのパラダイムでは平和を現実に求めることはできない。
 舞踊において主体と身体は一方に還元できずまた分離もされない。舞踊の主体は絶え間なく変容していく。それは内在的差異の運動に他ならない。舞踊は、主体が無限の創造の過程のなかにあることを示しえ、新しい主体のパラダイムの提示に寄与することができる。
 本上演は、パゾリーニを参照した「油田I・II」(2005)「あることの夢」(2006・イタリア)に続くものであり、同時に新たな作業の始まりでもある。

韓日アートリレー2007
ソウル実験演劇祭/韓日アートリレー
開催期間:2006年3月17日(土)〜25日(日)
参加団体:OM-2、沈哲鐘パフォーマンス製作所、上村なおか×笠井端史、小林嵯峨+NOSURI、テ・ヘシン(韓国舞踊)、イ・ヨン(韓国舞踊)、和太鼓・倭(太鼓)、森川浩恵(現代琴)、文化村トゥルソリ(打楽器)、カン・ウニル(ヘグム)、イマージュオペラ/脇川海里、武藤容子、キム・ソンヨン(現代舞踊)、ソン・ユジョン(韓国舞踊)、ユン・ソンへ(韓国舞踊)
主  催:シアターゼロ、蘆原文化芸術会館
後  援:日本国際交流基金ソウルセンター
日本側ディレクター:真壁茂夫(OM-2)
韓国側ディレクター:シム・チョルチョン(シアターゼロ)
コーディネター:木村典子