「動きが生命をつくる」・複雑系
忙殺が習慣となり、ブログあんまり書かなくなってしまったが、ひとつにはメモ利用を控えたことがあった。でも、メモしていかないと、忘れてしまう。
ので、またこれより先、備忘録化していこうと思う。
- 作者: 池上高志
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2007/09/01
- メディア: 単行本
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まだ店頭で手にして見ていないが、舞踊理論に益ありそう。複雑系ということでいえば、どうしてもいわゆる「現代音楽」とかを思い浮かべるが、ミンガスとかのいわゆる「フリージャズ」こそ、複雑系を最も体現したんじゃないか、とか思う。でもベリオなどがフリージャズを参照・引用して面白い曲作ったけれど、以降、どうなんか。トリスタン・ミュライユは別格だとしても(ミュライユはフリージャズとどこまで意識的に近いのか分からないが、結果は非常にすぐれた「ジャズ」のように私には聞こえる)。
でもミンガスすらも黄金期以降はよく分からないものになってしまった。知性が強すぎたのか。対し、オーネット・コールマンはますます、という感じだけれども、やはり初期の方が面白い。これはなぜか。
ドルフィーにせよ、あの圧倒的なエネルギーは何だったのか。ここもちゃんとまとめたら大変なことになるが、あのフリージャズとは、主体を作るためのものだったと思う。あれこそ、ネグリチュードの体現ではなかったか。
それ以前のジャズ、R&B、ブルーズも、もちろん、そうであったし、ロバート・ジョンソンやサンハウスなども、これまた実に強烈であるが、うーむ、ここはどう説明するか。
ミンガスやドルフィーは、まず徹底してコードを壊し、ある臨界点まで音楽のフォルムを沸騰させたような感じがする。ロバート・ジョンソンらはそのようなことをしたわけではなかった。まあ、比較してもしょうがないものの、いつか自分なりに、1980年代までのアメリカのブラックミュージックを整理したい。