法務省入管の愚行:国賊による恥辱

チベット問題に続いてネグリ入国拒否問題と、自分の関心が触れることで、行ったり来たり。
 双方とも国家のエゴイズムともいえようが、しかし中国もさることながら、やはり日本の入管は酷い。

法規に照らして、ネグリが「例外」にあるとすでに判断するのなら、なにもその「証明」を求める必要はないはずだ。
 
 …イージス艦問題についても、石破防衛相は、「責任」をとるつもりらしいが、その前に、プラモデルでフェティッシュな欲望を満たすことを止めたらどうか。将棋で戦略の練習をする方がよっぽどいい。ここですぐ、「個人の趣味に口出しするな」というビューロクラティックな主体がいいそうだが、残念でした。防衛相は「個人(私人)」ではなく「公人」です。

省内には「事故原因の核心に触れられないままで中間報告を公表したらまた批判を浴びかねない」(幹部)と不安視する向きもある
 http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080319AT3S1801F18032008.html

「原因の核心」って…。
そんなの、担当士官のよそ見ないし注意散漫なだけではないか。

というか、「公表したらまた批判を浴びかねない」って、なにをそんなに怯えるのだろう。

過失は過失で、申し訳ないと誠心誠意謝罪し、償うしかないだろう?

イージス艦問題を出したのは、法務省入管も、のちに、謝罪に追い込まれるような気がするからだ。
 
 世界を代表する知識人のひとりの入国を拒否したということは、対外的に鑑みるに、日本の国益を損なうことでしかない。度量の狭さを、世界の文化人に印象づけるだけのこと。

 国益を著しく損なうという意味では、今回の入管の行為は、まさに「国賊」といっていいと私は考える。
 
 ほんとうに、日本に国籍を持つ一国民として、わたしに限らない多くのひとが、著しく辱められたと思う。ああ恥ずかしい。