マートンの官僚制論

居士と士大夫などについてちらちら調べていたら、懐かしい社会学マートンの官僚制論が出てきた。ウィキペディア「官僚制」。

ヴェーバーが詳しく言及しなかった近代官僚制のマイナス面については、ロバート・キング・マートン、アーヴィン・グールドナー、フィリップ・セルズニック、ハロルド・ラズウェルなどのアメリカの社会学者・政治学者たちの官僚制組織の詳細な研究によって明らかにされた。なかでも、マートンによる官僚制の逆機能についての指摘は有名である。
・規則万能(例:規則に無いから出来ないという杓子定規の対応)
・責任回避・自己保身
・秘密主義
・画一的傾向
権威主義的傾向(例:役所窓口などでの冷淡で横柄な対応)
・繁文縟礼(はんぶんじょくれい)(例:膨大な処理済文書の保管を専門とする部署が存在すること)
セクショナリズム(例:縦割り政治や専門外の業務を避けようとするなどの閉鎖的傾向)

これらは、一般に官僚主義と呼ばれているものである。例えば、先例がないからという理由で新しいことを回避しようとしたり、規則に示されていないから、上司に聞かなければわからないといったようなものから、書類を作り、保存すること自体が仕事と化してしまい、その書類が本当に必要であるかどうかは考慮されない(繁文縟礼)、自分たちの業務・専門以外のことやろうとせず、自分たちの領域に別の部署のものが関わってくるとそれを排除しようとする(セクショナリズム)、というような傾向を指し示している。
満州事変に端を発する太平洋戦争までの軍部の暴走や、戦後の行政の腐敗も、官僚制の逆機能の特徴を備えている。

もう随分まえに売ってしまった『社会理論と社会構造』に論文が載っているらしい。

…いやもうご指摘の通りですが、となると、米国でも東アジアでも西欧でも同様ということなのですな。

たしかに、ローマ駅の荷物預けはひどかっった。バリ空港の入国手続きと同様に。

ネグリ入国拒否問題はすでに騒ぎになっているようで(当たり前だ)、入管は近いうちに答弁を求められることになるだろう。
 せめて官僚としての矜持をお持ちであれば、誰もが納得のいくような根拠を捏造でもいいので、お願いしたい。
 これ以上、われわれに恥をかかせんでください。