世論政治・キャンペーン政治

 こうした政治技術はとりあえずは世論操作、世論政治ともいえる。

なんか無性に腹が立ってきたのだが(英米に対して)、とりあえず中国とチベットについては、私は民族自決を一次的な理念と考えるがゆえ、チベットチベットである、のだが、そして中国の弾圧の仕方には非常に嫌悪を憤りを覚えるが、それ以上に、英米の世論政治・キャンペーン政治・広告政治に腹が立つ。
 まず中国のオリンピックはとりあえず成功させなくてはならない。そして日本は今現在のようにそのことに慎重に協力していくのがいい。
 オリンピック開催の妨害などは、はっきりいって、あさましい。

チベット自治問題は、オリンピックなどを利用したキャンペーン政治的なことで矛盾は深まれど、解決することはない。

 結局は英米の世界覇権戦略がいまだに蠢いて、一見おとなしい英国の帝国主義はいまだ健在であるということだ。狡猾で巧妙で、かくいう私にも、英国の今日の帝国主義の本質が見えていなかった。
 
 日本は幸か不幸か戦争を外交手段として選択できない。
 それがゆえ、英国の巧妙さを、戦略において包摂するしかない。
 別に拡張する大国主義の路線でもなく、新たなる鎖国=引きこもり戦略だってありだとも思う。200年くらいひきこもって、帝国主義を超克した真の民主主義社会を実現することだって、不可能ではない。官僚制度の変革がまずは当面の課題だが。なぜなら、それをしないと、たんに江戸幕府的な絶対主義に戻るのみ。そうしてかの絶対主義に戻ったら…最悪だが、いま現在、すでに絶対主義ともいえる…
 ま、その前に、資源をめぐって世界は荒れるだろうし、地球、ないかもしれないが。

 だいたい、米国らの従軍慰安婦をネタとした反日キャンペーンも、アメリカ、お前がいうか?という感じで、ずっと腹にかかえていたのだが、もはや明らかになった。
 
 ソーンは「あの戦争」を「極東戦争」と呼ぶのを提唱しているが、その極東戦争も、英米の世界戦略によるものだった。
 また朝鮮半島問題および日本と朝鮮の問題を考えていても、いまなお終結していない朝鮮戦争が背景にある。
 アヘン戦争以来、極東戦争、朝鮮戦争ベトナム戦争
思えば東アジアは連中にとっては、地政学的にはとても便利な火薬庫のひとつであり、戦場、というか、いい遊び場だった。
 ベトナム戦争での敗北から米国は中東に遊び場を移したように思える。
 それでイラク戦争と、グアンタナモ収容所問題で、自爆しかけている。

 それで、「人権」ネタ外交を始めだした、という構図。

 ま、かつてのむきだしの帝国主義よりも、問題は深刻であるとはいえ、一応は、「倫理的」根拠を持つが故、それらに関しては議論ができる。

 とりあえずの結論は、韓非子のように、事態を見つめねばならないということ。

…あと、距離とってみれば、この陰謀理論が本当に正しいとしたら、英米帝国主義は、もはやこういうことしかできなくなっているということにもなる。
 かつてうまいこと日本に先制攻撃をさせた(むろん、したのは軽率であった日本である)米英帝国も、いまはああいうなんというか、学生運動的な「抵抗運動」でしか、ふっかけることができないということになる…
 
 …陰謀理論といえば、9・11が石油関連の資本家によるものだったという説があり、というか、その関連会社の最高経営責任者がブッシュだったとあって、この説はいまなお有力であるようで…。