2008-06-07から1日間の記事一覧

韓図

明治期の翻訳過程においてドイツの哲学者イマヌエル・カントを「韓図」と表記していた、というのは知らなかった(小島毅『近代日本の陽明学』講談社、99頁)。 ついでに、もしphilosophyを語源に忠実に「愛知学」と訳していたら、「ドイツの愛知学者、韓図…

今日の獲本

阿佐ケ谷のいまにも消え入らんとす昔ながらの古本屋川村書店で。鷲尾 雨工「吉野朝太平記」全五巻。東都書房。昭和33年。 松田寿男「著作集4:東西文化の交流II」 金時鐘「「在日」のはざまで」 荒畑寒村「寒村茶話」 勝海舟「氷川清話」やっぱりこういう…

マレー/末羅瑜

さっそく紐解くとおもろいなあと思うことが書いてある。 松田寿男「古代のマライと東西交通」。 マレーが漢土の文献に初出するのは唐の時代、義浄「大唐西域求法高僧伝」および「南海寄帰内法伝」で、末羅瑜、末羅遊とあるらしい。 以降、摩羅遊とか、イスラ…