シェリングの肖像写真

 五反田でマーボードーフ。本屋で、ベンヤミン「写真小史」ISBN:4480084193牧野信一「ゼーロン・淡雪」ISBN:4003112814
いずれも前々より買おうと思ってたもの。とくに前者は、そういえばシェリングの恐い肖像写真が入ってたはずだとページをめくったら、やはりあった。以前見た時はむちゃこちゃ恐かったのだが、今回はまあそこまでではなかったとはいえ、やはり恐い。人間の顔とは思えない。髪型も恐怖の印象を形成する原因のひとうだ。うーむ、何度も見てしまう。ベケットアルトーの肖像写真もすごいインパクトだが、シェリングにはかなわない。後期シェリングは世界霊魂とかいってたはずだ。幻視者だね、顔が証明している。
 ちょうど先のユリイカ丹生谷貴志さんのエッセーがのってて、それもシェリングスピノザとからめて論じていた。高校の時、講座ドイツ観念論全巻を買ったはよいが、いまだ読み切れないのはどうでもいいが、カント、ヘーゲルよりもずっと読まないといけないと思いつつ読んでないのがシェリングだ。むかし大学でシェリンギアーナを手にしたときのことを思い出した。あのころフィヒテはちょこちょこ読んで、過渡期の哲学にすぎないと見限ったのだが、シェリングだけはなんか別格だった。
これを機に読みたい。が、読むべきはやまほどある。読書計画を立てないとだめかも。まあいいか。