ストローブ=ユイレ

 アテネで「モーゼとアロン」「アーノルト・シェーンベルクの<<映画の一場面のための伴奏音楽>>入門」とくに、「伴奏音楽」の方はさすがに感嘆した。
 レネの「夜と霧」とこれをもって、歴史教育はなされるべきだ。
 「モーゼとアロン」。当然だが音楽にあわせて構成されているので、テンポがちょっと不思議であった。妙な速度を感じた。ストローブ=ユイレのテンポとは異なる。
 うーん、今日、これを初見して比較すると、やはり「労働者、農民たち」はぼくは買えない。
 マンネリズムであるとうよりも、おそらくは国家の文化政策に保護されたうえで、あのようなことをいまやっても、と思う。もう、ストローブ=ユイレは、すでにぼけていると考える。ヘルダーリンのあたりで運動は停止されている。ストローブ=ユイレは、中期が断然いい。