内野儀「J演劇マッピング/ザッピング」

それで、内野さんの編集作成された「小劇場」の地図ですが、考えてみれば、こういうのなかったような気がする。って、あんまり、舞台関係の情報、知らないですが。

横軸が、リアル志向(ベタ)と、ガジェット志向(ネタ)の線。
縦軸が、リテラリィ/テクストと、パフォーマンス/身体の線。

右上へのベクトルは、新劇回帰系:戯曲中心主義   
右下へのベクトルは、アングラ回帰系:身体中心主義 
左上へのベクトルは、Re:小劇場演劇系:J(ジャンク・享楽) 
左下へのベクトルは、コンテンポラリーダンス系:動きの美学

それぞれ、
「市民的教養」
モダニズムの残滓:前衛主義」
「表象のポリティクス」
「身体のポリティクス」

というサブ指標がついている。

と、こう書き写しても、図がなければ意味不明w

とりあえずこのマッピング/ザッピングについて作成者の内野さんは、


「事実上、細分化された<趣味的共同体>へと散逸した日本の現代演劇実践について、何かをいうことは、今ひどくむずかしく、言ったところで、何になるのかという反論がすぐにでも返ってくるだろう。本稿の目的は、さしあたって、何になるのかという正論を宙吊りにしつつ、何かを言ってみることである。…いったい、今、何が起きていると言えるのか。」


と趣旨を説明されている。
たしかに、状況は、大変である。それは私が「残党」であるwからかもしれないが、たとえばヨーロッパの舞台…いや、いまは止めて置こう。

とりあえず、このマッピング/ザッピングは、現時点での見取り図としては、力作である。