モダニズム/ポストモダニズム、の様式概念
ピカソにおいても、エル・グレコやアングル、ゴーギャンなどの引用=再利用=再編成はあるわけだ。もちろんクールベだって。パロディ自体、引用先がないと、成立しない。
それで、冒頭のふたつのことばについて私が反応しようとしていることといえば、つまりはモダニズム/ポストモダニズムというけれど…ということ。
私がいつまでも思ってしまうのは、モダニズムとポストモダニズムとの区分への疑いだ。
いや、むろん時代の美学としては、というか、モードとしては、ポストモダニズムがあったろう。でもそれは…モダニズムのヴァリエーションについて、そのようにだれかがカテゴリ−というか名前を与えただけのこと…(しかしそれをいうなら「モダニズム」だって同じこと…)
…決定的な様式概念というのはあるのだろうか?たとえば「古典主義」というのがある。しかしそれは「ルネサンス」における古典復興だって古典主義ともいえるし、また、ジョイスはその技法の発明によってモダニズムの代表格とされるが、古英語なり神話の参照もしているところからすると、古典主義といえる…
たしかにどこに重点を置くか、なにを基礎概念とし何を指標とするかで、様式は定義されていくものなのだろうけれど。
このへんはまたにするか。
なにがいいたいって、新しいものって、組み合わせの問題な気がするし、…
なにを引用するか
なにを参照するか
どこに帰属するか
コンテクストをどこに取るか。
どこの文脈=コンテクストで、「テクスト」=作品を織り成すか。