音楽

 四月に上演する予定の小作品では、音楽ないし音楽性について考える機会としたいと思っていた。しかしなかなか問題構成ができず、かといって、テーマなしに踊るのも退屈だなあとボヤボヤしていた。だが、このミメーシス問題は図らずしてそのテーマとなるものだ。というか、ダンスの基礎理論の根本問題のひとつである。これはできるだけ逃さず、しっかりやりたいところだ。
 それで、音楽・音楽性がテーマだと書いたが、実はそのように構えてから、ほとんど音楽を聴かなくなった。むろん音楽を聴くことと、音楽について考えることは違う。それにしても、聴く気がしなかった。こうしたことは気分、心理の問題だから、考え方や出会いや状況で変わるものだから、深刻に考えることもないのだろう。

 とりあえず、ハヴロックから読もうと思う。購入して10年近く経つこの本を、これまで時折拾い読みする程度で、取っ掛かりがなかった。でもおかげで取っ掛かりができた。まあどこまで面白いのかはまだ分からないが。

 昨日までは、斉藤純一「自由」を読んでいた。教科書的によくまとめられていて、いろいろクリアになるところがあった。アレントの「世界の自由」概念など。

 また、昨日、ドキュメンタリーで立川事件を扱ったものが放映されていた。法であれなんであれ問題化するときに、感情というのはどう処理すればいいのだろうとか考えていた。また、戦争という概念もまた定義しだいであるとも。軍備、「国防」→国家防衛と社会防衛。