2006-01-29から1日間の記事一覧

音楽

四月に上演する予定の小作品では、音楽ないし音楽性について考える機会としたいと思っていた。しかしなかなか問題構成ができず、かといって、テーマなしに踊るのも退屈だなあとボヤボヤしていた。だが、このミメーシス問題は図らずしてそのテーマとなるもの…

哲学と詩の争い:ホメロスとプラトン

それはいいとして、しかしなぜプラトンは詩人追放論=ミメーシス批判を行ったのだろうか。これについては、岩波文庫版「国家」に収められた訳者藤沢令夫氏による補注でプラトン研究史をふまえた詳細な解説が便利である。(「いわゆる「詩人追放論」について…

ブレヒト・アリストテレス・プラトン

その印象はその後更新されないままだったが、yさんとのやりとりのなかで、「国家」を読み直したところ、なるほど「正しさ=正義=真理」というプロブレマティックのなかでミメーシスが批判されていて、これはブレヒトに近いのではないかと、その時、書き込…

プラトンとミメーシス

昨日のエントリー「自然と模倣」についてのコメントで、Zndonくんとmmmmmmmmくんのおふた方のおかげでプラトンへと向かう道が開かれた。感謝。 ミメーシス(模倣)といえば、アリストテレスの「詩学」もさることながら、なによりプラトンの「国家」でのミメ…