禁じられた芸術

 またスペクタクル批判については、そもそもいわゆる「表象不可能性」の問題と地続きである。しかし、ナンシーが「禁じられた表象」(「イメージの奥底で」所収) で指摘しているように、表象化の不可能性の問題と不当性の問題を峻別する必要がある。この問題系には、同様に「イメージ」そして「美」、「芸術」などが項目として連なる。