トボットとオイラート

 以下は別にツッコミたいわけでなくそうなのかということで。

中国とチベットはお互いに、仲良く過ごした時代もある。最も仲が良かったのは元の時代である。それから明、清の時代と続くが、この時代はたとえば、ナポレオンが皇帝になっても、ローマ法王の認知と後押しがなければ国民に対して、正当性をもてないように、中国の歴代皇帝とダライ・ラマもそんな関係に似ていた。檀家(だんか)とお寺の住職(チベット)の関係だった。
檀家が偉いか、住職が偉いかは時代によって違うが、チベット側からすれば、自分たちの方が聖職で偉いと思っていた。こうした関係は1900年代まで続いた。

吐蕃王朝(トボットという。「世界史年表・地図」吉川弘文館より)はたしかに唐とかなり争っていた。ちょろっと調べた限りでは、唐とは互角に戦っていたようだ。
 前掲世界史年表には900年ごろ以降近世までの中央チベットの情勢は明らかではないとある。
 いかに記すように、この学者のいうのは、グーシ・ハーン王朝時代のことだろう。