プラトンとミメーシス

昨日のエントリー「自然と模倣」についてのコメントで、Zndonくんとmmmmmmmmくんのおふた方のおかげでプラトンへと向かう道が開かれた。感謝。
 ミメーシス(模倣)といえば、アリストテレスの「詩学」もさることながら、なによりプラトンの「国家」でのミメーシス批判論が有名である。アリストテレスの「詩学」はむしろ、プラトン批判として書かれた。
 それで、紐解くと、ちょこちょこ書き込みがあり、以前yさんとやりとりした時に、参照したことや、そのずっと前の20頃にも読んでいた痕跡があった。その頃に読んだときには、ポパーとかハイデガーとかドゥルーズとかのアンチプラトニズムも知識としてあったから、詩人追放の理想国家論なんて、偏狭なひとだなプラトンとか思いながら、やはりどうしても全体主義にしか読めなかった。アリストテレスの「形而上学」が当時は大変お気に入り本だったので、それも関係があったかもしれない。つまり、プラトンは、アリストテレスによって克服されたと思っていた。