memo

アパシーと「世界」構築

<アパシー・空虚さ→妄想による穴埋め>という手順での「世界」の奪回は、ロマンティック・ラブ・イデオロギーの今日的形態であるいわゆる「純愛」幻想にあっても行われる。

ポピュリズム

都知事選の結果について云々したいが、メモ的に。・ポピュリズムに対抗するには、ポピュリズムでしかないのか。 ・「第二政党」であるというポジショニングからは、「第一政党」へどれだけ批判しても、その従属的関係は変わらない。 ・いまさらだったが、柄…

暁の果てに、向こうへ行けと…

…私は秩序の下僕に言った。 とは、エメ・セゼールの詩、「帰郷誌」の冒頭である。セゼールについて、ネグリチュード運動について、「近代西洋」を成立させた植民地交易と、それに伴う富の蓄積による近代資本主義の興隆について、再び考え始めると、またもや…

for dance

やのおとといのリハーサル。 ・一様であるものを、多様化していく。 ・流れ、持続と、中断。 ・確定性という基準。無駄な要素の排除。規則の集積による体系。 ・空間認識:線/面の世界(遠近法etc.)と、襞の世界。 →ダンス/運動の世界は、線と面の世界に決…

トウェイン系

マーク・トウェインの短編を読んだながれで、ユリイカのトウェイン特集号。 ・ラディカルイノセンス ・アナクロニズムー非時間主義=あるいは、線的時間のずらし。 →サム・ライミ。 ・メディアテクノロジー ・アレゴリー/ファーブル/ホークス … … ・メルヴ…

パゾリーニ「石油」

土肥秀行「パゾリーニが文学を問う:未完の遺作「石油」をめぐって」「言語文化」20号、明治学院大学言語文化研究所より。パゾリーニ1964 新資本主義の均等化の波から生まれた言語 →「テクノロジーの言語」の可能性 「1960年代の<地獄篇>。…現代精神につ…

芸術-産業、続き

5/4のエントリー「芸術-産業」http://d.hatena.ne.jp/kairiw/20060504/p2についてのZndonくんのコメントへのレス。しかし、漠然と大変な問題に触れているにとどまっているので、今後、もっとこのあたりはちゃんと整理したいので、備忘のために、エントリー化…

サイード・パレスチナ問題・帝国

サイードの「ペンと剣」読書中。 反セム主義についての訳注(p.242)。 反セム主義(これまでの一般的な日本語訳だと「反ユダヤ主義」)の感情の標的が、第二次世界大戦後、ユダヤ人からアラブ人へと移転した(cf.「オリエンタリズム」第三章第四節「最新の局…

トリシャ・ブラウン

トリシャ・ブラウンを見た。アメリかのポストモダンダンスの雄。 基本的には反重力というモチーフで、リリーステクニックが多用されているため、運動の印象はふわふわしている。コンポジションについては、ダンスとはなにかということを綿密に練りこんだ作業…

1/28コメント補遺

プラトンとミメーシス

昨日のエントリー「自然と模倣」についてのコメントで、Zndonくんとmmmmmmmmくんのおふた方のおかげでプラトンへと向かう道が開かれた。感謝。 ミメーシス(模倣)といえば、アリストテレスの「詩学」もさることながら、なによりプラトンの「国家」でのミメ…

ホテル・ルワンダ

見に行かないと。備忘。http://www.hotelrwanda.jp/

法におけるプライオリティ

最高法規である憲法によって守られる権利と、刑法とが衝突している。しかし、プライオリティ(優先性)の観点からして、憲法にプライオリティがある。 この件については、立川ビラ撒き事件でも同様の事態である。 すなわち、ビラ撒きという表現行為の法的根…

表現の自由を巡る法律系:早大ビラ撒き逮捕事件に寄せて

当局の法的根拠は、さしあたっては以下の法だろう。 http://www.ron.gr.jp/law/ ■刑法第十二章 住居を侵す罪(住居侵入等) 第百三十条 正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわら…

ヘーゲル

ラカン伝は、コイレとコジェーブによるヘーゲル講義のところで止まったままだった。 高2のときより自分に課していながらも、二次資料しか読んで来ていないヘーゲル。ラカンは相当はまったようだ。そういえばたしかフーコーも学部論文は、ヘーゲルについての…

トリアーデ

uさんとオーストラリアのキャスリーンとの会話による刺激で、現在のテーマ整理。1.欲望 2.快楽 3.趣味(taste/interest)3'.→“Interests and Commitments”(1997) 「関心と関与」というエッセを書いたときの準拠理論は、ピエール・ブルデューだった。以降、もう…

イコノクラスム

メモ=課題。廃仏毀釈と国家神道、そしてイコノクラスムについて。

資本主義原論:交換について

以下、bのコメントへの返信だったが、あまりに「メモ」的なのでw 資本主義が何であるか?何でしょうね?まあ分るところから考えていかないと、こっちが破裂してしまう。ってすでに破裂してるんですが。まず。利益の追求。 また懐かしい本を思い出した。岩…

ヘミングウェイとパウンド

ヘミングウェイ「移動祝祭日A Moveable Feast」に、パウンドとフェンシング、ボクシング、阿片…についての記述あり。 移動祝祭日 (同時代ライブラリー)作者: ヘミングウェイ,福田陸太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1990/07/13メディア: 単行本(ソフト…

ラクー=ラバルト「思弁的なるものの中間休止」(承前)

悲劇=カント以後の思弁的思考の母体。(弁証法、まえの日記)演劇とは、表象の構造やミメーシスであり、隔絶され保護され閉ざされた空間である。 そのなかでは、死一般が、再び消滅すること、そして「自己」を観照し、反省し、内化することが可能であるとさ…

思弁的なるものの中間休止

「思弁的なるものの中間休止」『近代人の模倣』所収、である。「バタイユ以降、弁証法、つまり死についての理論は、演劇を前提としている」ここでいう弁証法とは、バタイユを経由したヘーゲルであり、 ○運命と死への抵抗、あるいは、支配。 ○否定的なものの…

メタフラシス

ラクー=ラバルトの「メタフラシス」、前にもこのブログで書いたが、ノートをとりはじめてみよう。 p16「ヘルダーリンにとって悲劇的なものとは、カントのいう形而上学的衝動、<理性>の衝動そのものである」 「悲劇的過ち=ヒュブリスとは、形而上学の行き…