アリストパネス『アカルナイの人々』

本日、杉浦さんのアリストパネス『アカルナイの人々』を読み合いました。アリストパネスのモンティパイソンいや、鴨川つばめ的な悪ふざけ振りはすさまじいものでした。
 ラブレー、サド、ブレヒト、ジュネ、パゾリーニ土方巽赤塚不二夫唐十郎、リチャード・フォアマンなどにも反響するアリストパネスのスカトロジック・スラップスティック・コーモーイディア(喜劇)は、親玉だけあって、桁違いだった。ディカイオポリスとラーマコスの終盤戦はすでにベケット以後のよう。コーモーイディアの語源はコーモス(馬鹿騒ぎ)だとのこと。
 それにしても、詩人たちを憎悪したプラトンは、アリストパネスと一緒に旅行する仲でもあったが、アリストパネスのあまりの悪ふざけぶりに、あのような藝術否定論を展開したのかもしれない。