2005-06-04から1日間の記事一覧

殺戮、血

戦争の現場とは、殺戮である。 そこで被害にあうのは、女、子供、老人、「弱者」としての市井の人、「民衆」であり、「大衆」である。 被害者を巡る言説もまた考えなくてはならない。 同時多発テロの被害者を追悼するとき、なぜ飛行機の乗客が無視されるのか…

神を巡る争い

パレスチナ情報センターに、 イスラエル支援企業リストがある。 http://palestine-heiwa.org/choice/list.html コーラやマクドナルド、ディズニーは有名だが、マイクロソフトも、スターバックスも、Tシャツのヘインズやチャンピオンも、ネスカフェもエヴィ…

芸術と政治イデオロギー

ベロウに戻れば、私はそれでもやはり追悼の拒否はできない。これは芸術のレベルと政治のレベルとは区分する必要があるということだ。 パウンドがファシストだから、ハイデガーがナチだから、セリーヌやジュネが反ユダヤ主義だから、かれらの仕事が、価値を失…

リベラリズム、資本主義

発生の契機を考えてみれば、すこしは、世界史的関係性において、ことが見えてくる。 歴史的由来からすれば、アメリカの敵は、ドイツナチスである。 ところで、アメリカがソヴィエトを敵視する理由はなんであったのか? それはプロレタリアート独裁、つまり専…

反ユダヤ主義とアメリカの新合理主義

で、アメリカ・ネオコン、どうするか。 昨日は、セガフレードでホワイトの「ジュネ伝」を読んでいた。ジュネはアメリカを、絶対的な敵である、という。ジュネのパレスチナへのコミットメント・アンガージュマンは有名だ。ジュネにおいていかにそのコミットメ…

絶対主義と相対主義、ドグマ

その意味での「絶対主義」は絶対に否定しなくてはならない。 「相対主義」はたとえば「ポストモダン」への罵倒としてあり、そんなのは経済的な特権をすでに所有した「先進国」における傾向・現象でしかないといわれている、いた。 むろん、モード・風俗とし…

断罪ヒステリー

しかしま、私が最も嫌いなもののひとつが、社会的ヒステリー/集団的ヒステリーである。ネオコンをナチと同列に論じるのは、構わないが、「敵」の分析もないまま、ただ感情的に、断罪するのは、とにかく最悪であるし、その断罪こそ、アメリカが「帝国」であ…

ソール・ベロー追悼/アメリカ帝国

4/5に、ソール・ベロー Saul Bellowが亡くなっていた。享年89歳。数年前、ロスと合わせて、読んでいた時期があった。ピンチョンやバースやオルソンなどのアヴァンギャルドを読んでいたら分らない、アメリカのある典型?、なんといえばよいか、あるフツー…

神楽坂で会議。会議は踊る。