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自然主義

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19世紀に、写真術が発明されている。それはとりわけ絵画にとっては相当大きい、それこそフランス革命に匹敵するほどの大きい技術革新だったろう。 で、写真の勃興と平行して、クールベ-マネの「自然主義」が成立する。モネ、ルノワール、セザンヌ印象派もま…

過去、パサージュ

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ノスタルジア-老境とくれば、廃虚への欲望/想像力の話しにも連なりそうだ。廃虚論も最近よく本が出ている。軍艦島なり、あるいは佐世保近郊の崎戸の炭坑の町。あの赤茶けた、集合住宅。… 廃虚といえば、ピラネージである。ピラネージ関連の本も放置していた…

セール「両性具有」:彫刻

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ミシェル・セール「両性具有」法政大学出版局 図書館で借りて、昨晩、一気に読む。大変示唆深い本。もうこれだと、購入するしかない。ちなみにこの本は図書館で保存書庫に入っていた。公共図書館の基準知らないが、借りられない本は、お蔵入り、みたいな気も…

レオパルディ

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そうして、もうひとり、ジャコモ・レオパルディ(1798-1837)。レオパルディのついては例のカルヴィーノ「文学講議」。indefinito限定されないもの。infinito無限なもの。…未完成… 「…快いものは、星、人間などの無数の眺め。多様で、不確かで、混沌としていて…

マンゾーニ

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イタリアの19世紀でいうと、なんといってもアレッサンドロ・マンゾーニ(1785-1873)。「いいなづけ」(1827)もまだ読んでいなかった。でも、冒頭のコモ湖の描写だけで、ああと感嘆した。なんという描写力。 マンゾーニの母方の祖父がヴォルテールの友人であ…

18c/19c

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なんか、バルザックと19世紀って図式というか関係を作ったら(古典的にバルザックとその時代でもいいが)、バルザックさんは1799年生まれで、1850年没されているのだが(しかしウチの親父と同じく51で死んでるのか)、これはアタリマエ、19世紀前半。で…

「労働階級と危険な階級」

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・ルイ・シュヴァリエ「労働階級と危険な階級?SBN:4622034875 ああ。卒論「関心と関与-明治期における貧困言説を巡って-」のときに購入したもの。市村弘正さん経由で。通読できないまま放置。しかし奇跡的に売却の危機より免れたもの。バルザック、ユゴーら…

19世紀:クルティウス

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電車のなかで(本を読む時間はいまは電車の中くらいしかつくれない)、クルティウスのヨーロッパ文学論。カルデロン/ホフマンスタール。というか、それは来年の春にパゾリーニとカルデロンをからめたいからだが、しかしこれはヨーロッパ文学とラテン中世を…