2005-06-12から1日間の記事一覧

4-2啓蒙の倫理

さてまだb。bの知識と私の知識とは異なる。で、この手の社会科学ネタ、bの方が詳しい。私の社会科学への知識は、学生の時のレベルで止まってしまったからだった。それで、bと私とでは、二者間に非対称性がある。上にあるのはbだ。で、知識が多いbは、知識の…

4-1  イデオロギー闘争の図式について

で、かなりヤバイとこを回り道したが、リバタリアニムについて私がいかに批判するか?これについてはすでに書いた。資本主義が「最善」であるとする根拠をこそ、論じるべきである。 bはリバタリアニズム/コミュニタリズムの図式の不毛性を指摘した。しかしb…

4. 啓蒙

3-7 規則

さて、自由をいうとき、むろん義務・責任論もある。つまりアンタラ自由だの、権利だのいうが、義務も責任もないじゃないかよ!という言表に対しては、 私はそれは「規則」の問題であると考える。だから「規制」が「強制」だとかいう話しもあるが、むしろ「規…

3-6 批判封鎖と批判の自由

もしbのいう「自由」なんて問題とならない(これも明示されてはいないが、暗示されている)という言表が正しく、そうして「自由」が認められないとしたら、それこそ、国家の指定するイデオロギー(資本主義国家にとっての自由主義、社会主義国家における社会…

3-5.[data]カントの「自由」

これはもしかしたら、カントのいう「理性を公的に使用する自由」とリンクする。 カントはいう。「啓蒙を成就するに必要なものは、実に自由にほかならない。しかもおよそ自由と称される限りのもののうちで最も無害な自由、すなわち自分の理性をあらゆる点で公…

3-4. 思考の自由、運命論に抗う

それでも、この矛盾を私なりに克服したい。そこから、思考の「自由」という問題へとコンテクストは拡張されたのです。 上部構造は、下部構造によって、規定される。しかし、人間は認識を変えれば、行為も変えることができる。「選択」の問題はまさにここには…

3-3. 上部構造と下部構造

それと、私は括弧つきで、「資本主義者」であると自己規定した。それはもちろん、素のかたちで資本主義を肯定したいがゆえに、そういっているわけではない。現在、生きる社会は、計画経済ではなく、自由市場によって構成されている。そしてそのなかで時に不…

3-2 最後の問題:今日のコミュニズム

結論は、bの問題提起は、私にとって、甘く感じられるし、また、おそらくはbは自己を唯物論者として自己規定しているようであるが、それならなぜ、次のことを考えないのか? 今日、唯物論、もっと直接にいって、マルクス主義を標榜するのか、しないのか? マ…

3-1.「自由」基礎論

「選択の自由」とか「リバタリアニズム」批判というのは、性急にできることではないし。そもそもわたしの領分でもない。私は、現在、私なりに、「自由」について考え直したいだけです。その意味では「リバタリアニズム」批判は、下位問題である。まあ私は、…

3. 自由問題

2-5 意図を超えてw

私はbの書き込みを「揚げ足取り」であるといった。それは私のコンテキストを無視しているようにも読めるからだ。それはこうも読める。 私は現在、アメリカおよび資本主義社会内に生きる「資本主義者」として、リバタリアニズムについて知見を広め始めたつま…

2-4 ウェブログの公共空間と、その規則

で私が私のやり方をどう見なすかについては、このブログでの「学習」はあるひとからすれば「スノッブ」のように見えるだろう。しかしスノッブとは、知識披露による虚栄心の充足のことである。しかし私はそのように文体を構成していはいない。もし私が虚栄心…

2-3派生問題:認識における漸進主義と急進主義

いいたいのは、漸進的あるいは問題解決的にしか、認識は進まないということ。bは、私が漸進主義だとすれば、急進主義(w喜びそうだな)であって、そして私には、その急進主義が、観念論的に見えるということだ。ここでいう観念論的という意味は、知識への態…

2-2 派生問題:学習について

で、勉強は別である。勉強は、情報摂取なので、こういう考え方もあるのだと、まずは知って、そのうえで、どこが問題か、どこが間違っているのかの、批判的な検討に移る、という段階がある。その段階を飛び越えていくことは、語学などと同じで、不可能という…

2.bの問題構成、関心について

2-1 唯物論的な分析個別の現実政治的な事象について、実践的・批判的に考えて行くことが、「唯物論」ではないかと私は思う。唯物論は、「観念論」を、逆転させる、というのはそういう意味ではないでしょうか? 唯物論/観念論の対立は、哲学史的には、唯名論…

1-3. キメラ・リバタリアニズム:行政における

で、私が経験した限りでは、役人はまさにリバタリアニズム的な立場をとります。しかし意識的には(個人差はあるでしょう)法なり義務なり、というか「みんなやってる」という表現を取る。 しかしそれはまさに、「誰が」発話しているのか、ということです。企…

1-2.税金問題、「社会保障」の理念、失業問題、公共性の理念

私は税金の問題は、やはり相当、重要だと思っています。また、これこそ、生活に関わるリアル・ミクロ(といっても税金システム問題はマクロレベル)ポリティックスでもある。 私が関わる会社は年間相当な税金を支払っていて、なんとか対策しないと、倒産して…

1-1.「選択の自由」について

「選択の自由」が、純粋なあるいは抽象的な観念であるはずがなく、それは社会関係・支配関係を前提にする ことは、もう忘れたけど、以前「価格理論とその応用」の読書会やってた時に出てた話と同じだ。なんだったっけ、合理的期待形成学派?あマネタリズムっ…

1.問題のコンテキストについて

字がコピペすると、白字になるので、引用コピペができない!で、

自由問題

アメリカを巡るid:NakanishiBとの対話?が、量的にコメント欄の範囲を超えているので、記事とする。