2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ネグリ氏よりの手紙

同サイトより。 … およそ半年前、私たちは国際文化会館の多大な助力を得て、次のように知りました。EU加盟国市民は日本への入国に際し、賃金が発生しないかぎり査証を申請する必要はない、と。用心のため、私たちは在仏日本大使館にも問い合わせましたが、…

ネグリ入国拒否の経緯

http://www.i-house.or.jp/jp/ProgramActivities/ushiba/index.htm 国際日本文化會舘常務理事 降旗高司郎氏による説明。 当初、アントニオ・ネグリ氏の入国は、在フランス日本大使館より、査証(ビザ)なしで入国可能とのことで、私どもは受け入れ準備を進め…

Absurd!

なんとネグリの来日が延期というか中止というか日本国家権力によって阻止されたらしい。http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY200803200122.html 世界的に反響を呼んだ「〈帝国〉」の著者の一人でイタリア人哲学者のアントニオ・ネグリ氏(74)が…

チベットはチベットである(承前):友愛

中国政府は、対話の条件として、独立の放棄を条件とするという。…それ、対話でもなんでもない。ただの一方的な押し付けといいます。それに、ダライ・ラマは独立については譲歩しているではないか。 町村官房長官は双方への自制を述べたが、総理は? 超党派チ…

政治は後で!:「徒然草」

レヴィナスではないが、もう「政治は後で!」という感じ。馬鹿みたいな事ばかり起こって、神経すりきれるばかり。そんなときには兼好法師の「徒然草」。といって、まだ読んだわけではない。五味文彦「中世の身体」を読んでいたら、「徒然草」を詳細に検討し…

事に触れる:「徒然草」157

「徒然草」157段に、「事に触れる」ことについて書いてある。 「心は、必ず、事に触れて来る。」 事に触れれば、心が湧く。なにかに接触すれば、気持ちや感情が必ず湧いてくる。 法師はだからよくないことはしてはならないという。 また、「触るるところ…

チベットはチベットである:Economist

Economistのサイトには、多くのチベット記事が掲載されている。 http://www.economist.com/その世界情勢:アジアのページには、当然日本のことにも触れてある。 http://www.economist.com/world/asia/「カミカゼポリティックス」とか。まあ、記事の各内容に…

法務省入管の愚行:国賊による恥辱

チベット問題に続いてネグリ入国拒否問題と、自分の関心が触れることで、行ったり来たり。 双方とも国家のエゴイズムともいえようが、しかし中国もさることながら、やはり日本の入管は酷い。法規に照らして、ネグリが「例外」にあるとすでに判断するのなら、…

チベットはチベットである:英国と西蔵

あのチベット侵攻をし、アヘン戦争までやらかした英国までもがとうとう動き出した。 ブラウン首相は、みなと同様、「対話」を促し、なんとチャールズ皇太子までも。 英国のチャールズ皇太子も同時期にダライ・ラマと会う予定だという。皇太子は長くチベット…

東北アジアの神話

図書館で借りた、萩原眞子「東北アジアの神話・伝説」東方書店。 これは買いだな。まあでも、アイヌ関連の方がデータが豊富で詳細だ。 ジョン・バチラー「アイヌの伝承と民俗」青土社。アイヌの伝承と民俗作者: ジョンバチラー,John Batchelor,安田一郎出版…

「極北東の古代文化波及」

和田喜八郎という方の論文発見。 http://www.furutasigaku.jp/jfuruta/kaihou30/wada30.html

ネギダール族のウジ神話

http://www2s.biglobe.ne.jp/~l-city/data/myth50/ac1303.html →「ウジ」はネギダール族の人祖。太古、三つあった太陽のうち二つを射落とした。萩原前掲書198頁より再構成する。 むかしは三つの太陽があった。地上ではすべてが燃えた。山の石炭はそのとき…

黒潮圏の考古学

http://ao.jpn.org/kuroshio/index.html

インドネシア民話

http://www.aa.tufs.ac.jp/~asako/cerita/index.htm

土蜘蛛

http://members3.jcom.home.ne.jp/sadabe/oni-megami/oni-megami-1-3.htm

ツングース概史

http://members3.jcom.home.ne.jp/sadabe/tungus-tsusi/tungus-tsusi-0-mokuji.htmこの方のサイトはすごい…。

外大「北東ユーラシアの言語文化」

http://www.ling-atlas.jp/

北東ユーラシア民族表

萩原前掲書6頁を参考。・チュクチ族http://www.ling-atlas.jp/chukchi.html ・コリャク(コリャーク)族http://www3.aa.tufs.ac.jp/~tugusk/a02/bunka/ichinose.html ・ケレキ族 ・イテリメン族 http://209.85.175.104/search?q=cache:bwULUR2l_S4J:www.too…

ワ族

http://china.alaworld.com/modules.php?name=Know&about=minority&on=wa http://www.allchinainfo.com/ethnic/wa.htmlちょっと、これは調査しないとまずいのではないか。 切手のワ族のカップル、踊ってるし。写真までありました。 http://www.ximeng.gov.cn…

中国への愛憎

最近、私は中国文明に惚れ込み、かつては憎悪の対象であった儒教も、相当にすばらしい思想体系であると感じられるようになってきていた。 中国には偉大な歴史があり、中国人も当然、それは自認している。そうして現在を唐の時代に擬えている向きもあるという…

「人民」と「民の声」

中国政府は一時は「人民戦争」だともいった。ここでいう「人民」とはむろんクリシェであって、意味はない。どころか、実際の民衆とはなんの関係もないし、「民の声」ではない。 「民の声」がどこにあるかは一目瞭然である。「民の声」はチベットにある。「人…

付:ナチズムにおける「社会主義」

ナチズムも、「国家社会主義」を唱え、ワイマール社会の大衆に向けて、夢を訴えた。 しかしそれはマルクスの構想とはまったく無関係のものであったし、社会のすべての構成員が公正な生活を送るという目的を持ちはしなかった。ナチズムの実体は、神話的な民族…

ユートピアについて

ひるがえって世界史を考えると、様々なユートピア運動が実践されてきた。そのうちもっとも大規模な実践となった運動は、カール・マルクスを震源とした共産主義ないしマルクス主義によって導かれた運動の実践だった。 どれだけのひとがマルクスの構想に共鳴し…

バチカンとの対照

厳密にいえば、チベット問題は民族問題であるよりは、むしろ宗教文化的な共同体の問題である。詳細を省いて、思いついたのは、バチカンの事例である。 チベットとバチカンは宗教が違うどころか、それぞれの社会における地位も違う。バチカンは巨大な普遍宗教…

植民地主義と民族自決問題

今回に限らず、これまでの中国のチベット政策は侵略・植民地統治以外のなにものでもない。 ただ、植民地統治については、それが植民地主義であるからという理由だけで非難することはできない。ここでいうのは、武力による侵略の肯定では毛頭ない。あくまで植…

東アジア的統治形式としての儀礼的権力と超越主義

中国政府の見解をみていて思うのは、東アジア的な官僚制のことだ。見解はひどく儀礼的で、対話の隙を与えない。日本の官僚の意見陳述においても、よく似たものを見ることができる。 儀礼的なモノローグにせよ、あるいは新自由主義的な決断主義にせよ、ともに…

既存共産主義の終わりについて

このような統治が、好ましい体制であるはずがなく、あるいは先走っていえば、これは、スターリンの恐怖政治と同様、共産主義の構想に対して恥辱をすら与えている。 もちろん、既存社会主義の実践を一顧でも反省すれば、もはや共産主義という理念はほぼ塵埃と…

チベットはチベットである(承前):対話なき絶対主義

中国政府および政府公式見解を無批判に支持するひとびとは、チベット問題についてつねに「それは内政問題」と定型をもって答える。 当然のことであるが、チベット問題は「国際問題」であって、「内政問題」ではない。それは異民族間の低強度紛争であり、双方…

チベットはチベットである

チベット暴動について書き始めたら、なんか20世紀の総括みたいになってきて、保留せざるをえない。(つまり、共産主義運動の歴史について) 一言でいえば、チベットと中国との関係の歴史を、イデオロギー的観点(主観)抜きに、できうる限り、客観的に考えれ…

法道伝説に関する薗田論文:徳道

たぶん、いま世界で法道仙人について調べているのはどうも私だけのような気がするのだが、決定的な論文を図書館で見つけて感嘆した。 もしどなたか法道について論文を用意なさっている方で、この論文を知らない方は必読です。・薗田香融「書写山の開創と法道…