2007-01-01から1年間の記事一覧

大野一雄フェスティバル2007「ラ・アルヘンチーナ頌」初演30周年記念

アジアトライ横浜公演は、大野一雄フェスティバル2007参加プログラム(Dプロ)となりました。 □期間 10/5〜10/21 □プログラム 10/5(金) カロリン・カールソン 10/12(金) キム・メジャ(金梅子)+大野慶人 10/13(土) 公募作品+上杉満代+Off Nibroll 10/14(…

「民族責任」

三橋先生の夜ゼミに最近再び参加して、ああとても懐かしいゼミナールです。 対象本は、鈴木道彦「越境の時」。越境の時 一九六〇年代と在日 (集英社新書)作者: 鈴木道彦出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/04/17メディア: 新書購入: 2人 クリック: 6回この…

「動きが生命をつくる」・複雑系

忙殺が習慣となり、ブログあんまり書かなくなってしまったが、ひとつにはメモ利用を控えたことがあった。でも、メモしていかないと、忘れてしまう。 ので、またこれより先、備忘録化していこうと思う。 動きが生命をつくる―生命と意識への構成論的アプローチ…

「笑熱地獄」のlatitude

大西巨人「地獄編三部作」を買った。地獄篇三部作作者: 大西巨人出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/08メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (16件) を見るまだ存命中の大西巨人による唯一の未発表作品だという。 野間宏に、これ…

ベルイマン「サラバンド」

外回りの後、ユーロスペースでベルイマンの「サラバンド」を見た。面白い。顔の描写が、すごい。変態親父役の役者の演技、あれは地じゃないか、といいたくなるほど、鬼気迫るものだった。とくに、自分の父親に、なぜパパは私を嫌うのかを問い、それへの答え…

AGPAA次回会合

9/21@カンバス 7時から。会議の報告をしないねとさるひとから言われたが、数時間に渡るやりとりを報告するのはちょっと厳しい。 綱領をつくるには、あらたに学習しないことには、状況に対応できないということになり、理論部会ないしゼミナールをもうやって…

ネグリの演劇論:内在性の思想

ネグリ講演集が二冊文庫になってた。下巻「<帝国>的ポスト近代の政治哲学」ではハイナー・ミュラーについても大いに語っている。ネグリは戯曲を書いたりもしているようだ。そういえばアラン・バディウも戯曲を書いていたはずだ。アントニオ・ネグリ講演集…

days 奈良

制作で入ったアジアトライに忙殺。まだ佳境。 客人Kのために四人で奈良に約十年振りに行く。奈良へは一時は年に複数回通っていた。 興福寺では迦桜羅=カルラ(ガルーダ)像が、楳図かずお「14歳」のチキン・ジョージに似ていることを発見。楳図かずおが奈…

Sound+Dance Rolling LIVEのお知らせ

以下の要領でセッションをします。 ARTENA presents Sound+Dance Rolling LIVEPersonel:脇川海里(dance) 野沢英代(dance) 康勝栄(guitar) ノブナガケン(a.gtr, per, voice, etc) 池上秀夫(contrabass) 8月22日(水) 7:30PM開場 8:00PM開演 ■チャージ:1,8…

セレノグラフィカ新作公演

京都のダンスカンパニー、セレノグラフィカが、来週、麻布die pratzeで新作を上演いたします。セレノグラフィカさんの作業は、抑制のきいた振付けと演出で、人間の陰影を描くのがとてもすばらしいです。 以前シアタートラムで裏方としてお手伝いさせてもらっ…

AGPAA会議

次回会議は8/10 19時 カンバスにて。前回の会議の続き。

身体と真理

身体問題の争点のひとつは真理概念を巡るものである。

問いと答え:基礎づけ主義について

先日は暑いなか、お越しいただき、まことにありがとうございました。 東京バビロンの方々にもとてもよくしてもらいました。上演への反省と、批判への応答はまた今後ということにして、少しだけ。 身体をある「答え」=真理として見なし、言語/概念を偽とす…

赤と白の倫理

楳図邸がテレビのネタになっているが、厳格主義者のつもりらしい近隣住民が「暴力」だと抗議し裁判に持ち込んだということ。 まあ冗談なのだろうと思うのだが、どうも本気ではあるらしい。 赤と白の縞模様の外壁塗装が「色彩の暴力」だと。 屁理屈もはなはだ…

次回公演のお知らせ

東京バビロンの「踏み外し」に参加します。 イマージュオペラ>>ディアレクティック 「歴史」舞踊:脇川海里 野沢英代 照明:アイカワマサアキ+スタッフ塾 2007年8月7日(火)PM7:00開場/PM7:30開演 於東京バビロン 北区豊島7-26-19御観劇料:前売250…

身体

明日、本番です。以下は7/9に書いたもので、倉庫に入れておいたもの。バビロンに下見に行く。素舞台で見るにははじめて。岡村さん、吉村さんともろもろ話す。先日も、とある件で電話して、二時間ほど、もろもろ、話す。なんでこんなに話すことがたくさんある…

矢作俊彦「ららら科學の子」

矢作俊彦の「ららら科學の子」読了。滋味あふれる美しい文体で丹念に時間のひだを開いている。ただこの本は舞台である東京のローカルレポートであり、それはそれでいいのだが、東京に住んだことのないひとにはまったく読めないのではないかと思う。村上龍の…

電気的なる自然-世界-身体

8月3日、金曜日。 稽古場を借りているご家族に不幸があり、急遽、公園で稽古をする。 スケボーが左足と右足に別れたような、ローラースケートとも異なるようなもので遊んでいるひとたちがいた。 はじめは木立のなかで準備をはじめる。風がなかなか強くも心地…

VOTEMATCH

参議院選挙の参考になるかもしれない、ボートマッチ。 http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/votematch/一回目 自民 40% 民主 51% 公明 45% 共産 52% 社民 55% 国民新党 51% 新党日本 62% 二回目 自民 43% 民主 45% 公明 41% 共…

近代の超克と九州的プロブレマティック

小林敏明「廣松渉ー近代の超克」を読む。廣松渉-近代の超克 (再発見 日本の哲学)作者: 小林敏明出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/06/21メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (23件) を見るこの本を読んで再認されたことは、学…

石橋湛山

先日、石橋湛山についてのテレビ番組を観た。石橋湛山については、それまで名前くらいしか知らなかった。こんな素晴らしい政治思想家だったとは。 経済合理的な観点からの、植民地の放棄。大日本主義に対抗する「小日本主義」のヴィジョン。進駐軍経費削減を…

AGPAA綱領会議

二年ほど前より、有志によって、現代日本における舞台芸術界とその状況を巡る諸問題を考える会議が行われてきた。名称については現在まだ未決定ではあるが、「日本前衛舞台表現者連合(仮称)」(略称:AGPAA)となる見込みである。 いまだこの会議を全…

days 「多数派主義」あるいは泥の舟

(以下は6/2に書いた分+追記。倉庫から出してみる。)昆明で買ったおみやげ用の小さなお酒を、福岡から羽田へ行く便で没収されそうになる。手荷物に、ではなく、預けるトランク(受託荷物)のなかにさえも、液体のものは一切入れてはいけないというのである…

days 連続会議

帰京してからというもの、連日、会議あるいは打ち合わせ+稽古。 大変ではあるが、いまここでガンバル時なのだろう。 さっき、むかしの記事を振り返っていて、稽古での作業を書いていたものを読み、現在の作業についても、本当は秘密にするより、公開してい…

ベネディクト・アンダーソン+デリーロ

先日、慶応大学にてベネディクト・アンダーソンの講演を聞きにいったが、2005年に早稲田大学で行われた講義が、光文社新書になって出ていたので、佐世保で買って、読んだ。 アンダーソンの「想像の共同体」は、思えば、卒業論文の最重要文献のひとつだっ…

days 中国とアイヒェンドルフの数

中国に行って来た。20年振りかの家族旅行。 上海と昆明にそれぞれ二日づつ。怒濤の四日間だったので、慌ただしく、しかし濃密で、消化するのはこれから。それにしても、中国、でかい。人が多い、建物が多い、街がでかい。観光というより、やはり日本との比…

days 佐世保

sさんが来る。 九州ははじめてというsさんが博多駅と佐世保駅との印象では、韓国に近いね、と。 たしかに、このあいだソウルに行ってからというもの、九州が、東京と韓国の中間に、地理的にも歴史文化的にも、位置しているのを、ますます実感するようになっ…

days 狸掘りとか

がんがん作業。いい感じで進む。 夕方、ご無沙汰のtさんに会い、工事の相談。 炭坑、狸掘りの話。 狸堀りとは、炭坑会社としてではなく、独自に炭坑を堀ること(その様子が狸のようだったからだろう)で、 出て来た石炭を独自に売りさばく。 tさんの住む土地…

days 人生の半ば、森のなかで

こちらの更新はとんとご無沙汰していますが、この間、異様に忙しかった。 とあるひとにも送ったメールでも書いたことだが、いまは人生の折り返し地点。 あと20年、長生きできればあと40年、何をやるか。 なにごとかをやろうと思い、いろいろやるべきこと…